子供のころ塾が終わったあとに行く本屋が好きだった。
その本屋は夜10時まで営業していて、他にも同じ塾に行っていた友達と雑誌を読んだり会話をした。だいたい本屋が閉まるまでに友達の親が車で迎えにきてくれ、一人また一人と少なくなり、ボクは最後に一人閉店する本屋を後にしてトボトボと帰っていた。
時が流れ高校生になり片道10kmの距離を通学していたときも、主要街道含め本屋は夜遅くまで開いているところが多かった。(宮脇書店とか)
中には夜の12時まで開いていた本屋があり、車を持ってからは無意味に深夜の本屋へ向かうのがとても好きだった。
一番好きなお店は何ですか?と聞かれたら「本屋」と即答するくらい、ボクは昔から本屋が好きだし、とくに夜の本屋が好きだ。
夜の本屋特有の静けさの中に微かに聞こえるページをめくる音。
同じ空間内に他人がいるという安心感。
何か新しい本があるかなと入店するときの期待感。
そして、店内の窓から見える外の暗闇。
まるで宇宙船に乗って宇宙を旅しているような錯覚を覚えるあの空間が、ボクは本当に大好きだ。
今でもバイクに乗ってでかけ本屋を見るたびに寄りたい気持ちになる。
ここにはどんな本があるのだろう。どんな店内なのだろうと。
もちろん現在の出版業界事情も知っているため、昔ほどたくさんの種類の本が置かれていないことも知っている。それでも本屋は書店員さんが色々なことを考え毎日本を並べている。
そんな誰かが作り出す空間を見るのが好きだ。
神保町に4年ぶりに三省堂神保町本店がリニューアルオープン
「「不動産会社にはならない」復活の三省堂神保町本店。社長が語る「現実解」、出版不況時代の書店の生きる道」BUSSINESS INSIDE
ちょうどこの投稿を書こうと思ったのは、三省堂神保町本店がリニューアルオープンのニュースをみたからだ。
これで深夜22時まで営業なら激アツ!とおもったけれど、そもそも神保町自体20時すぎたらどこも閉店する町なので普通に20時閉店だった。ンガング。
ただその時ふと思ったのは、ちょうど今、新装版「森崎書店の日々」(著:八木沢里志)を読んでいたため、神保町に深夜だけ営業する「深夜書店」みたいなのを営んでみたいなーとぼんやり思った。


