はじめてのエンジンオイル・オイルフィルターの交換(Ducati Super Sport 939)

結局車検に預けていた期間は1.2ヶ月だった。
10月という絶好のシーズンはまるまると潰れてしまったことに対して思うことはあるけど、そういうのが気になるなら、Ducatiというメーカーのバイクは向かないのではないかと思い始めた。きっとお客様はみんな2ndバイクや乗用車を所有しているのだろう。

新しくなったチェーンは伸びていないこともあって走りが気持ち良い。
スパークプラグとエアフィルターも交換したので、これでまた1年は気持ちよく乗れる。
結局見積もり時に20.4万だったが、実際は19.6万と1万円ほど値下がりした。
理由は不明だが、スパークプラグとエアフィルターの交換工賃が7,000円ほど下がり、システムアップデートがあったせいか、その工賃が無くなっていた。

ついにエンジンオイルを自分で交換する

エンジンオイル交換と各種フィルタの交換・清掃に必要な工具と部品は以下となる。

  • ソケットレンチ(5mm、14mm、17mm)
  • トルクレンチ(締め付け用)
  • エンジンオイル(15w-50)
  • エンジンオイルフィルター
  • エンジンオイルフィルター交換用工具
  • ドレインボルト交換用ワッシャー(必須)
  • オイルストレーナー交換用ワッシャー
  • オイル廃棄用箱
  • メンテナンススタンド
  • ゴム手袋(手が汚れないように)
  • エンジンオイル注入用の漏斗、またはオイルボトル

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ソケットレンチを持っている場合は、差込角のサイズによっては変換を購入する必要がある。
ボクが買った東日製トルクレンチの差し込み角は9.5mmで、ヘキサソケットの14mm、17mmは12.7mm角であったため変換を入れる必要があった。
ソケットレンチの差し込み角は6.35mm、9.5mm、12.7mmと種類があるので注意。

メンテナンススタンドで車体を水平にする

J-TRIPの解説動画をみると、いともたやすく車体を立てているし、何度かDucatiディーラーで車体を立てているのをみたことがある。
やはりどちらもそこまで力を入れずに立てていた。

しかしこれがまったくもってうまくいかない。
ぶっちゃけうんともすんともいわないくらい入らない。
組み立て方間違えたのかな?と疑うレベル。

結局ボクはこのメンテナンススタンドの上に乗り、本体のテイルカバーを両手に持った状態で、両足ではずみをつけて下側に押し付けるようにメンテナンススタンド上で飛び跳ねて初めて入った。

ちなみに体重90kgのおっさんがやってである。
動画みたいに片足でとか全く入らない。
「フフフ……トリックだ……」と謎のMrサタンみたいな顔になる。

一応動画のようにフロントブレーキレバー固定クリップで固定した上で作業しているので、どうしても動画のようにできない!って方はこんなだめな方法もあるということだけはお伝えしたい。(そもそもそんな入らないって情報をみないこともある)

エンジンオイルを廃棄する

まずはバイクのエンジンがある程度冷えていることを確認する。
ボクはちょうどディーラーから戻ってきて一休みした状態ではじめた。
そうでない場合は、少し暖気したほうがエンジンオイルの出が良いらしい。

オイル廃棄用箱を用意し、ドレインボルトを緩める。
この時結構力が必要だった。(ボクは5mmヘキサゴンのL字六角工具ではゆるめることができなかったため、ソケットレンチでゆるめた)

時計方向に回してネジをゆるめる

ドレインボルトを抜くとオイルがではじめるので、廃棄用箱は用意してからボルトをゆるめること。
抜けきるまでに結構時間がかかるので、その間に ドレインボルトをパーツクリーナーで清掃し、ワッシャーを新品交換。乾かしておく。このドレインボルトのワッシャーは潰して密封することが目的のため都度交換が必要な部品らしい。

オイルが抜けるのを見る傍ら、オイルフィルターをオイルフィルター交換用工具をソケットレンチに接続して緩める。こちらもオイルがたっぷりとでてくるので、少しゆるめたらウェスでまわしたほうが良い。

本当はここでオイルストレーナーを14mmと17mmのヘキサソケットに外すべきなのだが、ソケットの頭変換(差込角9.5mm→12.7mm)を買っておらず取り付けることができなかった。
これは次回作業しようと思う。

ちなみにゆるめる作業をトルクレンチでやらないこと。
トルクレンチは締めることを目的とした工具のため、緩めるときにつかうとトルク値が正しくなくなる可能性がある。
ゆるめるときは普通にラチェットレンチで作業する。

オイルフィルターを交換する

キジマの純正互換品もあるが、そこまで値段に差がないしとDucati純正品を購入した。
新品のエンジンオイルを少量手にとり、車体との接着する面にぬりたくる。
その後車体にとりつけ11N(ニュートン)でトルクレンチを使い締め付ける。

エンジンオイルが抜けきったのを確認したあと、ドレインボルトを締める。
こちらは20N(ニュートン)。

トルクレンチに関しては価格で精度の差がでるので、個人的には高いものでも良いものを買ったほうが失敗しない分おすすめしたい。(東日やKTCなど)
Amazonのレビューで「無限に回ってしまいねじ切りました。ゴミです」とか見るとまじで笑えない。そんな事態になったら修理費に何十万請求されるのやら……。

ちなみに今回作業しなかったオイルストレーナーは40Nとのこと。
(なので5〜40Nのトルクレンチを購入した)

東日のトルクレンチの使い方はおぼえていたためなんとかなったが(トルク調整するときはおしりの蝶ネジをゆるめて調整)、5-40Nはメモリがかなり小さく、1づつ切られていないため、10のメモリにあわせたあと1回展させて11といった合わせ方をする必要があった。

新しいオイルを入れる

Super Sportのエンジンオイル規定量は3L。オイルフィルター交換時は3.3Lとのことだったが、溢れ出すみたいなBlogもあったのでまずはジョウロとオイルボトルを使い3Lいれた。

しかし エンジンオイル確認窓を見ても全くエンジンオイルが入ってる影がなく、かなり不安になる。
作業にもたついたこともあって、あたりは薄暗くなってきたため、一応街灯がある明るいところへ移動して再度確認したがやはり エンジンオイル確認窓 の2本線どころかまったくエンジンオイルが入ってないように見えた。
一応エンジンを回してみるかと始動させ、アクセルを少しひねったりしてみたあと、エンジンを停止させるととどめといわんばかりにエンジンオイル警告灯がついた。
この時点でさらに不安になった。
もしかして全くエンジンオイルがはいっていないのではないだろうかと。

こうなったらいっそエンジンオイルが溢れるならあふれるまで入れてやろうと、入れる前にもう一度ねんのためと エンジンオイル 確認窓を確認すると、エンジンが温まったせいなのか、さっきまで全く見えなかったエンジンオイルが下線ギリギリの状態になっていた。
全くの余談で後で知ったことだが、このエンジンオイルを入れたあと暖気してからでないと正しいエンジンオイル量が計測できないようだった。あとメンテナンススタンドをつけて車体が水平状態の必要もあった。

そのあと4本目のエンジンオイルをあけて約3.3リットル相当のエンジンオイルをいれた。(オイル窓の上線ギリギリ)エンジンオイルが足らないより多い方がいいと思ったのだ。

翌日往復100kmほど走ってみたが、エンジンオイルの漏れ等もなく、エンジンは快調、ギアの入りもスムーズだったので成功シたのだと思う。
なんとも初めての作業だったのから不安だったが、無事に行うことができたようだ。

ちょっとバタバタしたこともあって写真を全く取れなかったが、次回は落ち着いて余裕をもって作業もできそうだし、もう少し写真を取ろうと思う。
あとオイルストレーナーも外して清掃したい。

余談:余ったエンジンオイルの保管について

中途半端に0.7L残ったエンジンオイルだが、色々ネットを調べていると、化学合成油はそもそも2年経過しても劣化しづらいらしく、気持ち次第だがそこまで目くじら立てて毎回新品をかわなくても良いとのことだった。
どうしても気になるなら、エンジンオイルを交換する際に古いオイルをエンジンから一掃する目的でエンジンオイルを一度排出したあとに流し込み、エンジンを回して、もう一度抜いたりするのに使うのがいいのでは?とかいてあった。

実際1年で3回ほどは交換するわけだし、それなら次回は3本購入し足して使おうと思った。
幸いオイルボトルも買ってあるので計量できる。
ハッピーエンドやね。

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