NuPhy Air75 v2を購入した話

APEXでしゃがむ操作はCTRLキーかCを押す。
ボクは指運びが不器用というか、小指が不器用なのでなかなかこの操作が上手く行かない。
上手く行かない理由がもう一つあって、日中の仕事で使っているキーボードはHHKB (Happy Hacking Key Board) だからというのも輪をかけている。

HHKBのキーレイアウトは特殊でCAPS LOCKキーの部分にCTRLキーが鎮座している。
これが良い。
日本と海外の言語に起因する理由だが、日本人は英文を打ち続けるとき以外にCAPS LOCKキーは使用しない。しかし海外の場合は頻度が高いのだろう、SHIFTキーとTABキーの間という一等地に鎮座している。邪魔だ。
その一等地をHHKBはCTRLキーが配置され、本来左CTRLキーがある位置にはロゴが刻印されてブランク・スペースになっている。だから普段はそこに小指を移動しない。

しかしAPEXでCTRLキーを小指で何度も押す操作が必要となった。なんとか頑張って操作・練習をしたものの、小指を垂直にして押しているためかキー表面が爪でガリガリで削れた。
爪を伸ばしていたのが悪いが、こんな簡単に表面の塗装が削れるのかとか、力入れすぎやろとかもあるが、削れた部分からバックライトの光が漏れ出すのでボロボロ感がでてきた。
しかたなくCTRLキーだけKeycrhonサポートに連絡して取り寄せようかなーと思ったとき、以前YoutubeでNuPhy Air75の紹介動画を見て気になっていたことを思い出した。

一度触ってみようと秋葉原のヨドバシカメラに訪れると運良く展示機があった。さっそく触ってみると打鍵感が同じ赤軸なのにKeychronよりも上品で良い感じに思えた。
俄然欲しくなったが、お値段は28,400円。
これで通電状態のバックライトの光り方を見て気に入ったら買うことも辞さぬ!と店員にお願いして通電状態を確認させてもらう。
通電状態のNuPhyはキー刻印部分が透過しないキーキャップ後ろだけが光るタイプ。これがボクはそこまで好きではない。やはりこの一点だけでもKeychronの方が好きだが、最近のKeychronはこの方向性を切りつつある。悲しい。
悩んだ末、値段の高さも手伝って「検討しますー」と退散。


帰宅後、再びYoutubeでNuPhyを調べる。するとShine-throughというキーキャップに交換することでKeychronのようにキーの刻印部分で透過可能だったり、新しいV2版はVIAツールでキーのリマッピングが可能だとわかった。

最近のKeychron含め、ここ1年ちょっとの期間内に販売されているキーボードは、このVIAというWebツールでキーボードのリマッピングを行うことができる。(極端にAとSのキーを反対にするとかも自由)
これに対応したキーボードはWebブラウザ経由で容易にキーボードを好きな配列に変更できるの。すこぶる便利だ。
しかしボクが持っていたKeychron K3も、(コーヒーをぶちまけて壊したK3のかわりに購入した)K2もVIAに対応する以前のものだから、キーボードリマッピングは無理やりレジストリをいじって行う必要がある。邪魔筆頭なWindowsキーは、NoWinKeyというアプリを起動してON/OFFにしていた。

ネットの購入者の感想を見ると、届くのに時間がかかるが海外オフィシャルだと安く購入でき、さらに10% OFFのクーポンとあわせれば、Shine-throughキーキャップと合わせても国内価格よりも安く買える。(送料込み)

それならと早速Air75 v2とキーキャップ、専用のパームレストをカートに入れて購入した。10% OFFクーポンで送料合計25,600円ほどになった。
ちょうど購入がブラックフライデーが終わったあとだったので、しばらく安くなるクーポンは来ないだろうとおもっていたら、Xmas20% OFFクーポンがメルマガで届いた。
ChatGPTに手伝ってもらいながらキャンセルしてほしいと書いたメールを送信すると、配送していないのでキャンセルしといたよ。と返事がきた。(そのまま20% OFFにしてくれると助かるけど、面倒だったらキャンセルしてくれれば再注文すると伝えた)
キャンセル後はなぜかすぐに出荷され、どんぶらこんぶらと一週間ほどで到着した。

NuPhyのキー配色はとても美しい。
これで刻印が透過するなら最高だが、どうしても中央に文字刻印がある為難しいのだろう。Shine-throughは黒と白が選べるが、白単色は味気がなかったので黒を選んだ。
欲を言えば、NuPhyのキーカラーでShine-throughがほしい。いつか出たら購入しよう。

元のカラーが美しいが、ゲーミングキーボードは刻印透過している状態が至高!という宗教のためキーキャップを交換した。
ちなみにキーキャップ自体の材質も違うようだが、個人的にそこまで違いがわからない。

VIAの使い方はNuPhyのサイトに動画つきである。
最初に戸惑ったのは、対応キーボードのレイアウト初期JSONファイルの使い方だったが、上部メニューバーの歯車アイコン(設定)をクリックし、一番上の「Show Design tab」をONにすればJSONファイルをアップロード可能になる。
VIAは保存と読み込みも自由にできるので、工場出荷状態を保存しておいてもいいし、それはキーボード操作でも可能だからしなくても良い。ある程度いじったら保存しておけば、すぐに戻せるのは楽。

VIAでキーマップ変更。さらば忌まわしきCAPS LOCKと左Windowsキー

早速タイピングしてみる。
キースイッチはcowberyで注文した。45±15gfなので標準的な赤軸と変わらない感触。音だけが異なる。
音はどちらかというとHKKBに近い気がする。
コトコトコト…という優しい音でとても好みだ。
これがロープロファイルのキーボードでできているのだからとてもすごい。打鍵感も底づきせずロープロファイルを感じさせない。

Luna Grayの標準キーキャップ配色

正直ゲーミング用途100%なら現在流行りのRapid triger機能がないNuPhyはオススメできない。同じ価格を出してWooting 60heとかを買うべきだろう。
ただVALORANTをやらないボクはAPEXのことしか考えていないので、NuPhyを購入した。
そんなお話。

国内オフィシャル販売(代理店)と海外オフィシャル通販の価格差の話

NuPhyは国内オフィシャル販売があるが、海外オフィシャルの価格と開きがある。
しかし安いからといった理由で海外オフィシャルを買う場合、使用は有線接続のみになることは注意したほうが良い。
NuPhyの国内流通盤は技適認証番号を持っているので、国内でも問題なく無線接続で使用可能だが、海外輸入の場合は技適認証番号をもっていないため外で使うと電波法違反となる。
その分の価格差という理由なので、使うケースで購入を検討しよう。

ちなみにNuPhy Air75 V2はUSB無線2.4GHz通信が可能。
低遅延なのでゲーム用途に使っても満足できるらしい。
ボクは無駄コイルケーブルで使うので海外輸入した。

おまけについてきたテスト用交換スイッチとUSB無線接続ドングル

あと面白いというか上手いなと思ったのは、箱の中に選ばなかったキースイッチが入っていたことだ。
カスタマイズの楽しさはわかるが、どのキースイッチが良いかなんてわからない。
だから他メーカーは交換用テストスイッチを販売している。キースイッチも安くはないからだ。理解できる。

ただよっぽどの人間でない限りは、そこまでしようとは思わない。
NuPhyはそのことをわかった上で、「でも交換して自分好みのキーボード作りも楽しいですよ」という顧客の開拓をするためにキースイッチを入れているのだろう。
人は無料だと手に取りやすい。

箱に書いてある「NuPhyは、退屈な仲間たちが立ち上げた小さな会社であり、私たちが面白い製品を生み出せなくなる日が訪れた時、このスタジオが存在しなくなるでしょう」とある。
Founded by a small team of passionate dreamers, NuPhy has always been at war with boredom and uninspiring designs.
そんな面白い会社のこだわりが詰まったキーボード。
割と買って良かったとすぐに感じれたのでオススメしたいと投稿。

NuPhyオフィシャルサイトはこちら

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