いくぜ、東北 2022 GW 5/1 DAY-01

JRのポスター広告はなんとも旅情を掻き立てるものが多く、洗練されている。
フレーズが言日常的で口に出したくなるといえばいいのだろうか。

有名なものだと「全部、雪のせいだ」だろう。
スキーに行きたくなったのか、上手く滑れなかったのか、それとも出会いがあったのか、さまざまな出来事を連想させる「全部、雪のせいだ」という素晴らしいフレーズ。

「いくぜ、東北」のコピーポスターをいつからみ始めたのかは記憶が定かではないが、これまた「とりあえず東北にいかないか」と感じさせる力強い引きのあるフレーズだと思う。
細かいことはいいんだよ、と。
とにかく東北へ行こうぜ。と。
そんなわけで2022年のGWは有給を突っ込み東北へバイク旅行にでかけた。

5/1 DAY-01

今年のGWは天気があまりよくなかった。
4/30の時点で5/1は雨が確定していたが、天気予報を見ると5/2〜の東北は天気が良かった。
自室から仙台までのバイク行程は、以前に鳴子温泉に行ったときに通った道とほぼ同じく常磐道経由を予定していたので、いざとなったらカッパで耐えながら走行しようと腹をくくった。

出発前にバイクを少し掃除し午前9時に出発。
やや曇りではあったが昼からの雨という天気予報を信じ走り始めたが、最初の守谷SA(地図B)で休憩をとった時には既に天気が怪しかった。そして休憩後の再出発ですぐにバイザーに雨粒が見えた……。

すぐに谷田部東PA(地図C)に立ち寄りカッパを着ていると、他のライダーの方も同じようにカッパを着用していた。バイクは雨の時が辛い……。
その後も雨脚はどんどんと強くなっていき、常磐道最後の給油可能な友部SA(地図D)で休憩と給油を行ったときにはずぶ濡れすぎてSA店内に入ることもためらうほどだった。

Diablo Rosso IVに履き替えてはじめての長距離走行だったが、かなりの豪雨でもタイヤのグリップに不安はなく、高速道路の安定性も高かった。またスマートフォンは過去の失敗から谷田部東PAの時点でジップロックをかけてあるので水没の可能性もない。雨脚が強いとスマートフォンは耐水性があったとしても簡単に水没するので、バイクにマウントしたスマートフォンの雨対策は準備しておくに越したことはない。

茨城県から福島県に入り、いわき市付近で遅めの昼食を取ることに。
たまたま立ち寄った四倉SA(地図E)はバイク駐輪場に天井があるタイプでとても助かった。
小さなSAだったが食堂があり、いわし定食がやすかったので注文。
5月とはいえ何時間も雨に打たれながらの走行だったこともあり、身体がとても冷えていたので温かい食事は心と身体にしみる。

いわし定食 680円 ご飯大盛りにしたら山盛りご飯になった。米どころ東北という感じがする

四倉SAが中間地点を少しこえたあたりだったので、残りも頑張るかーと気力を奮い立たせて出発。しかし雨はますます強くなり豪雨。山中のため景色は代わり映えもせず、交通量は少ないため見える車も変化がない。いわき市〜相馬南までの常磐道は虚無感があふれている。
インカム経由でヘルメットの中は音楽が流れていることだけが救いだ。去年のGWに実家へ帰省した際、同じように初日大雨のなか走行したら、静岡を超えたあたりでインカムが水没した。水没したインカムはうんともすんとも言わず、悲しみに暮れながら、音楽のない暗闇を走ったときの寂しさは、それはもう筆舌に尽くしがたいものがあった。あれ以来、雨の日に濡れたインカムを極力操作しないようにしようと心に誓ったこともあり、今回は水没の憂き目にあうことはなかった。

2時間ほど走り、辺りも薄暗くなったころ宮城県に入る。
複数の県を跨いだ移動は、いつも移動距離以上に大変だなと感じる。県を跨ぐたびに少し何かが減るような感覚だ。
鳥の海PA(地図F)でこの日の宿泊地Tabist ビジネス旅館ダック 石巻蛇田までの残りの経路を確認。今回の旅は長期日数となるためETC割引のツーリングプランではなく、二輪車定率割引を全日申し込んである。三郷ICから石巻港と仙台東でそれぞれ料金を確認したが、さすがに37.5%割引だと100円未満の誤差になったので石巻港までノンストップで走り抜けた。
通常料金(軽自動車)8,320円が5,200円となった。

石巻港手前から給油ランプが点灯していたため、ホテルの間にあったガソリンスタンドへ。
今回の旅行では給油切れトラブルは絶対避けるべく、安い給油所を探すより無くなりそうなら即座に立ち寄ろうと決めていた。GWで休んでいる可能性やそもそも給油所がない区間がわからなさすぎて怖い。

Tabist ビジネス旅館ダック 石巻蛇田

基本的に安宿に泊まりたいボクは楽天トラベルで良さそうなホテルを口コミを見ながら探すことが多い。「Tabist ビジネス旅館ダック 石巻蛇田」は1泊3,000円でお風呂は浴槽なしのシャワータイプで、トイレ洗面所は共有のホテルだった。
実は以前から中心街から離れた場所でちょくちょく道沿いに見かけるドライブインホテルという格安なホテルに泊まってみたいと思っていたので、今回楽天トラベルで探していたときに、外環写真を見て「あ、これは道沿いで見るあのホテルシリーズだ」と気付きお願いした。

結論から言うと、ビジネス旅館ダックはバイク宿泊ツーリングでおすすめのホテルだ。
1Fが駐車場で屋根つきとなっているため、バイクが雨ざらしにならないことだけでもありがたい。また女将さんが暖かく出迎えてくれたのも良かった。東北の人の暖かさが好きなボクとしては、やっぱり東北はいいなーと改めて感じた。

ちょうどボクがホテルへ到着したとき、若いライダーの女性が先に到着し荷降ろしをしていた。大型のホンダのバイクに大きな荷物を積載していたところをみると、同じソロツーリングライダーなのだろう。
話しかけるなどもってのほかなので会釈だけで挨拶し部屋へ向かう。

旅館の室内は布団と小さなテーブルがある小部屋だが一晩休むには必要十分な広さ。
早速ビショぬれになったヘルメットやカッパ、ジャケットズボンを干す。室内にはありがたいことに洗濯干しがあったのでおかりして濡れたものを吊り下げエアコンの暖房を直アテして乾かした。

部屋を出て入口に向かうと傘とスリッパを使って良いと言われたので、ありがたくお借りすることにした。ホテル前にはびっくりドンキーがあり、隣はCoCo壱番屋がある。
ただあまり食欲もなかったので、5分ほど歩いてコンビニへ行き飲み物とスナック菓子を購入してホテルに戻る。
翌日は早めに出ようと思い、この日は早めに布団に潜った。

2日目に続く…

“いくぜ、東北 2022 GW 5/1 DAY-01” への2件の返信

  1. 東北の記事楽しみにしてました!
    自分も8月に千葉から青森まで下道でツーリング行ったのですが東北良いですよね♪
    別件ですが、自分も12ヶ月点検1ヶ月預かりって言われました。
    購入したディーラーでもそんな感じなのでドカはどこも忙しいのではないかと諦めてますw

  2. コメントありがとうございます。
    千葉から青森まで下道ツーリングをドカでいかれましたか……!おつよい。
    ボクは今回6日ほど東北を走り回りましたが、最後のほうは疲労困憊でした……。

    購入店でも1月預かりになるのですね。
    店舗数に対して台数が多いから仕方ないのかもしれませんね…。
    Service表示だけでも消したい……。

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