いまさら東北旅行の現像をした

今年のGWは宮城県女川市へ自転車で行ってきました。
3泊4日の旅行でした。
旅行中に撮影した写ルンですをお盆中に現像したが、Twitterでそんな過去の旅行写真をアップするのも変な話しだと思ったのでBlog記事にした。

自転車旅や、東北旅など、見た方がどこかに旅行したいという気持ちになってもらえれば嬉しく思う。


1日目

初日は東京から国道6号線を北上して水戸を通り抜け、日立に入り、そのまま海沿いを走り宿泊地の福島県いわきへ。
ほぼ日立市で夕方となってしまったので、いわきまでの道中は暗闇の海沿いを走ることになってしまったのは残念だった。

日立の海岸沿いで見えた光景 #01

太平洋はいつみても良い…。
波打ち際でカップルがキャッキャウフフしてて、心が死にかけたのはいうまでもないが、被写体としては最高でした。

日立の海岸沿いで見えた光景 #02

海岸沿いの灯台。
何度撮影しても思うのだが、写ルンですの空と海の描写がとても好きだ。

日立市内の建物

こちらは日立市内で気になった建物。
新しい建物の上が古い建物という不思議な構造体だった。

この日は結局22時半頃にホテルへたどり着いた。
何か地方のためになるようにとお金落としたいと思っていたが、早々にチェーン店以外が店じまいしてしまっていたので結局コンビニ弁当になった。
ホテルの朝食でくらい!と予約して就寝。

道中では、北茨木にある岡倉天心の別邸だった六角堂など、見たい物が次々と見つかり(道路沿いの看板で)、また日立・大洗の観光だけに来たいと思った。


2日目

ホテルの朝食は、結果的に大成功だった。
お米がスゴク美味しくて3回おかわりしてしまった…。

自転車屋があいていたので空気入れをお借りした。
ついでにチェーンにオイルも指す。

2日目は人里離れた山道の予定だったので、あらかじめ食料や飲料、ポカリスエットの粉を購入して不測の事態に備えた。

いわき市は、若い頃に2週間に一度は必ず仕事で訪れていた町で思い入れが強い。
あの頃お世話になった先輩方はお元気だろうかと思いを馳せながら町をウロウロとした。

いわき郵便局

職場でもあった郵便局は昔と同じ姿だった。
去年は同じように思い出のある郡山郵便局を見に行った。

ちょうど今年は20年ぶりに訪れていたことに、この時に気づいた。
局内の配置はそれでも思い出せた。

懐かしさに別れを告げ、山道に入った。
噂に名高い酷道だけは避けた。
とてもじゃないが荷物の重い自転車で登っていける脚力はないのだ。

いわきから宮城への道にあった桜

GWの旅行だったため、東北はまだ桜が多く咲いていた。

いわき~宮城の間にあった線路

予想よりもなだらかな傾斜を登りながら宮城県を目指す。
途中ですれ違う方が、「頑張ってー」と声をかけてくれた。
さらに進み、山頂付近の売店にたどり着いた。
しかしあいにく休みだったようで、昼時だったが飲み物だけ買って休憩をしようとしたら、通りがかった地元の人が食料をわけてくれた。
いぶりがっことパンを貰ったが、美味しさ以上に温かい思いやりが嬉しかった。

その後は福島を抜け宮城県名取市のホテルへ21時頃到着。
うっかりしていたが、名取付近は国道沿いでチェーン店ばかりだった。
東京にもある幸楽苑でラーメンを食べたら、仙台のフォロワーさんに「なんでやねん」と突っ込まれた。
ゴメンナサイ…。


3日目

前日に気づいたが、どうも東京をでた時からずーっと風邪をひいたままだったようで、体力がほとんど限界だった。
はじめは気仙沼まで行くつもりだったが、どうあがいても無理な気がしたので、女川を見たあとは、多賀城のホテルに泊まることにした。

ちなみに多賀城のホテルは予約ページの注意書きをよく読まずに予約をしてしまったが、女性限定とかいてあった。慌ててホテルに連絡をしたら、「気にせずお越しください」とまたしても温かい心遣いを貰った。

女川までの道中には松島がある。
仙台に住んでいた頃、自転車で「海はどちらですか?」と道行く人に訪ねながら向かったことが懐かしい。(当時は携帯もPHSも持っていなかった)

あの時は何時間もかかった道だったが、改めて見ると仙台市内からわずか15kmほどだった。
ロードバイクだと1時間未満でついてしまい、あの時の苦労はなんだったんだろうと、うろ覚えな記憶におかしくなった。

あぁ!松島さま #01あぁ!松島さま #02あぁ!松島さま #05あぁ!松島さま #06

松島の写真は何枚か撮影したが、よければFlickrの方でご確認ください。
気の済むまで撮影したあとは女川へ向かう。

女川へ行こうと思った理由は、今年のはじめに朝のNHK番組「あさいち」で、女川の復興状況をみたからだ。

そして実際に訪れた女川は津波の影響で地面を慣らしただけのただっぴろい場所とロードローラー、工事中の看板で囲われた場所、数kmに渡って立ち並んだ仮設住宅だった。
やはりTVで見た光景よりも、何倍も重い印象を受けた。
何かができるわけではないけど、実際の目で見て感じる事ができてよかったと思う。

本当は何か食べたり買ったりしたかったが、到着した時間が夕方だったため、閉店・売り切れで何も買えなかった…。

女川の踏切女川の帰り道

女川から多賀城へ帰りながらボンヤリと被災地にできることを考えたが、何もいい考えは思いつかなかった。
例えいい考えが浮かんだとしても、そこで暮らす人達の負担になっては意味がないとか色々考えると、被災地で物を買うことが一番の支援なのだろう。


4日目

最終日はとくに決めていなかったが、温泉につかって帰ることにした。
これも若い頃に行ったが入れなかった作並温泉を目指すことにした。
当時はレンタカーを借りて東北中を旅行するのがマイブームだったので、よく色んな場所へ温泉を目指して旅をしていた。

湯の原温泉への道

作並温泉前に、ニッカウィスキー工場があったので立ち寄る。
お土産のウィスキーを買い、知人にも一本送った。

その後、作並温泉に向かったがなんと一足差で日帰り入浴の時間が終わってしまった。
若い頃15時に終わっていたのを思い出していたが、まさか連休中は14時になっていたなんて想像してなかった…。

帰り道に開いている温泉があったので、そちらで入らせて貰った。
しかしなんかコレじゃない感がすごかったのでリベンジしたいと思う。

再び仙台市に戻る。
道中休みが終わることに凄まじい寂しさを覚えたが、現実は辛いものだ。

東二番町通 #03

仙台はとても好きな町だ。
もし叶うならいつかは移り住みたいと思う。

駅近くで自転車を収納し、喜助で牛タンを食べる。
お腹と心を満たして新幹線に乗り込んだ。

またこよう。
旅の終わりはいつもそんな気持ちになる。
何とも言えない充足感を感じ、東京が近くなるにつれ憂鬱になった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください