そこまで詳しくない業界の話なので個人的に思ったこと。
docomoが総務省に叩かれてひねり出した「ahamo」というMVNOに似たような価格帯で、docomoの通信網が使えるというプランが話題になった。そうなると大勢の関心は、他大手通信事業者のauとソフトバンクは一体どんな対抗プランを出すのだろうと口々に話していた。
そんな中、12/09にauから発表されたプランは、amazonプライムやTELASAのサブスクリプションを抱合せにしたもので、別々に契約するより包括すると400円安いよ。というものだった。ただし月額は何も割引を入れないと9,350円。
色々ツッコミどころの満載だが、解説ふくめて話題なのでここでは行わない。
「総務省から分かりづらい料金体系をなんとかしろ」にフル中指立てて余計わかりづらいプランにしてるのは、個人的には笑いどころで好き。
twitterのトレンドでは「au解約」が登場したりと中々に盛り上がっていたが、こんな素人でもすぐオチがわかりそうなプランをどうして発表したのかというは気になっていた。
Docomoとauのメインユーザー層の差異
これは今日の日経ビジネスの記事(ドコモへの対抗ためらうKDDI 容量無制限があだに)を読んで気づいたが、docomoが多く抱えるユーザは高齢者が多く、毎月の通信量が平均すると3GB未満が多い。しかしauは若い世代が多いためか容量無制限のプランに限定すると、月平均30GB使用している人が多い。20代に限定すると月36GBにも上るようだ。
確かにそうなるとahamoに追従するようなサービスをauが展開してしまうと、通信費だけが膨れあがり、会社の業績が悪化してしまうのは火を見るよりあきらかだ。
それにauはUQモバイルのマルチブランド化をして低価格帯への訴求もしている。
つまりauは価格・サービスプランでahamoを追従することができなかったため、今回のサブスクサービスとの抱合せで400円ほど支出を下げれますよとお得感を出そうとしたわけだ。
その一点だけ見れば、既存のauユーザーが不利益を被ることはなく、amazonプライムも契約しているのであれば一定数お得になる。
ただここにSNSでネタのように取り上げてバズってしまいマイナスのイメージがついたわけだ。
もっともdocomoは対岸の火事と笑っていられず、この膨大な通信量を使うauユーザーがahamoに移動すると、途端にahamoは負債を抱えるサービスとなる可能性が高そう。
そういえば似たようなもので、「通信量無制限のプランでサービスしていたら、利用者が想定よりも膨大な通信を使ってしまい、大手通信キャリアに通信費を払い続けて頑張ってきたけど、サービス維持が困難なためサービス辞めます」なんて発表したMVNO事業者がいたなー……としんみり思い出した。
(ascii jp 「どんなときもWiFi」無制限終了 MVNOでは土台無理だった)