初めて叙々苑に行った話
友人が唐突に「1年間休職して旅に出ようと思うんだ」と言ってきたので、「素晴らしい。ぜひとも実行するべき」と全力で肯定した。 何でも相当腹に据えかねる嫌がらせを受けたらしく、ブチギレたようだ。 そして「一度飲みながら相談させてくれ」ということだったので、週末に飲みに行くことになった。
新宿近辺で探しはじめたとき、はじめは焼肉屋で探した。食べログ2024名店100とかで人気店でめぼしい店に連絡をしたものの予約が取れなかった。 次に焼き鳥屋で探したものの、こちらも中々予約が取れず。 1件だけ新宿三丁目に予約不可という店があったので、そこに当日行ってみようという話になった。
結論として店に足を運んだ僕たちを待っていたのは「本日休業」看板だった。中に人がいたので確認したところ土日祝は営業していないそうだった。しょんぼりである。 そこで「もうそれなら一度くらい話のネタとして叙々苑に行ってみよう」となった。 過去に何度か新宿で食事はしたことがあるけれど、だいたいの店がしょんぼりする味で割高な料金のためボクは新宿で飲むのがあまり好きではない。
GoogleMapで検索すると、叙々苑ビル(幽玄亭)のほかいくつかの店舗が表示されたものの、流石に歌舞伎町店は避けようという話になり、それならば駅近にしようと新宿東口店に向かう。 叙々苑新宿東口店はビルの7階にあったため、エレベーターに乗り込んだ。
エレベーターのドアが開いたとき、想像していた雰囲気とは異なる高級感に多少気後れした。 まるで結婚式とかの二次会会場のような白いスーツと和服のスタッフが入口に常駐されている。 予約をしていないけれど大丈夫だろうかと確認すると、快く席へ案内された。 広い店内は吹き抜け構造になっていて、1Fではハーブの生演奏がされていた。ハーブの生演奏なんて初めて見た。
座席に座りメニューを見ると、確かに高い。薄切ロース肉1枚 ¥2,200は震える価格だ。 平均的に一番安いメニューが¥3,300〜で、上カルビや上ロースだと¥4,400〜という価格設定のようだった。(もちろんその上のメニューもある) しかし友人もボクも高級肉は脂が強すぎてお腹を壊すという特性があるため、一番安い赤身ロースとカルビ、叙々苑サラダ、ライス、日本酒小徳利を注文した。
叙々苑サラダは、昔スーパーで売っているドレッシング商品がとても好きでドバドバとかけてはサラダでダイエットやーとやったことがあるけれど、パッケージ裏のカロリー見たらとんでもなかったのを思い出す。 あの時、いつかお店の味も堪能してみたいと思ったことが20年越しに叶った。 夢見た叙々苑サラダはなんとも不思議なサラダだ。ぷっくりと厚みがあるレタスのように柔らかい葉野菜に、あの叙々苑ドレッシングの味がする。しかし見た目ではドレッシングがかかっているように見えない。霧吹きでドレッシングがかけられているのか……? ただ味は申し分なく美味しい。(¥880)
肝心のお肉はカルビから。 普段なら焦げるほど焼くけれど、流石に……?と表面に焼き目と少し焦げるくらいで口に運ぶ。なるほど。これは叙々苑が高級焼肉と言われる理由がわかる気がした。 肉の脂が上品で口の中に残らない。しかし肉の豊かな味わいが口の中に残るためごはんが進む。
次はロース。 こちらは高い赤身肉はこういう味だよというのを裏切らない。ご飯の上に着地させ一緒に食べると幸せの味がする。カルビの味で驚いたこともあったので、ロースも期待したけれど、こちらで驚くには上ロースより上を注文する必要があるかもしれない。
つけダレは4種類用意されている。ねぎダレ、焼肉タレ、レモン、辛味噌タレ。 カルビもロースも6切れずつだったため、それぞれ3切れづつ、どちらも3種タレで楽しんだ。
お会計をしようと店員を呼ぶと、サービスのアイスが提供されるようだった。 コースでもないのにそんなサービスが……ということは座席チャージ料があるのだろうかとも思ったけれど、お会計は1万だった。(2人で) 提供されたホスピタリティと味の品質からすると割安感があって、意外と行って良かったと感じた。ドリンク類が良い値段(ビールが¥1,000とか)している物が多かったので、それなりに気が済むまで飲み食いすると、相応の金額を取られるのだろうと思った。
こんな機会じゃないと行かないから、せっかくだしと行ってみたら良い経験だった。 その後は酒だけを飲みに別の店へ向かった。