Ducati Super Sport 939 のクーラント(冷却水)を交換した

クーラントは通常3〜4年で交換らしく、前回の車検時に次回交換しましょうとは言われていた。ただ交換費用がそれなりに掛かるのと、動画で見るとそこまで難しくはなさそうだったので、ディーラーは忙しそうだしということもあって自分で行うことにした。(ディーラーが忙しいから自分でやるという選択肢は間違っている気もする)

Youtubeでは洗浄に水道水を使う方もいるのだが、水道水に含まれるカルキがどこまで悪さをするか未知数なのと、そんなわからないリスクを考えるくらいなら精製水で安心を買う方が良いと考えた。(2L 350円だし)あと何故かクーラント必要容量は1.1Lのはずなのに1.5Lほど入るので、4L用意しておくと幸せになれる。

クーラントはDucati純正はENI antifreezerという商品だが、国内で取扱いがない。そして個人輸入すると割と高い。流石にそこまで純正にこだわる必要もないと思い、ボクはelfが大好きなのでレーシングではないオーガニッククーラントにした。(購入した時はケース損傷とかでアウトレット品があって合計2,000円ほどだった)
この辺は好みなので安定のWAKO’Sでも良いと思う。(値段が誤差だった)
必要量は1.1Lなのでelf MOTO COOLANT ORGANICでは微妙に足りないので2つ必要。

クーラント排泄ドレインボルトにはワッシャーがあり、このサイズが10mm x 14mm x 1mmとなっている。Amazonでも購入できるし、もしボクと同じくDucati製品がいい場合は部品ID:85250241aで購入。(リンク先はDucati 姫路)

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作業項目

作業手順は以下となる。

  1. 左のカウルを外す
  2. 先にラジエーターキャップを外す(クーラントの内圧低下させるため)
  3. クーラントドレインボルトを外して、古いクーラントを排出
  4. ドレインボルトを締めて、精製水をラジエーターキャップの注ぎ口から注ぎ込む(何故か1.5L入る)
  5. ラジエーターキャップを締めて、しばらく暖気運転(10分ほどらしい:精製水でうがい)
  6. クーラントドレインボルトを外して精製水を排出
  7. 3〜6を2,3回繰り返す(ボクは精製水が足りず2回で終了
  8. ドレインボルトに新しいワッシャーを取り付けて締める。(トルク:10N)
  9. ラジエーターキャップからクーラントを注ぎ込む(何故か1.4L入った)
  10. エンジンを始動させて、クーラント循環(エアー抜き)
  11. キャップを締める
  12. 車体右側についているリザーバータンクにも規定量になるまでクーラントを注ぎ込む。(黒いカバーは2箇所の4mmヘキサネジで外せる)
  13. エンジンを始動し104℃まで水温が上がったあと、冷却ファンが稼働しエンジン温度が低下することを確認。(アイドリングだったからか一気に90℃まで冷却された)
  14. カウルを戻して作業完了
ラジエーターキャップの位置
クーラント排出ボルトの位置

よくわからない点

クーラント排出のドレインボルトのトルクって本当に10Nなのか

海外フォーラム見るとそれらしき項目が10Nとあるので10Nで締めた。
ディーラーが忙しいのは良いんだが、トルク値くらい教えてもらえないんだろうか……。
気になる方は海外フォーラムを参照して……

https://www.ducatisupersport939.net/threads/torque-values-posts-with-tables.19056/

たぶん、Threaded pin nto horizontal head fastenerの項目

クーラントが1.4Lほど充填して満水。
エアー抜きすると大量に溢れ出す。

Ducati Super Sport 939のクーラント交換をしているYoutube動画もBlogも見つからない。
なので備忘録としてこのBlogを今投稿している……。

色々なバイクの動画(とくにDucati車)を参考に作業したが、9番のクーラント充填で1.4Lが入るのがまじで意味不明。

というかその後にエアー抜きしようとエンジン始動するも、エアーが抜けてるなーと思っていたら、バッシャバシャと大量に溢れ出した。さいわい大きめのウェスで付近を覆っていたので大した問題にはならなかったが、結構盛大に溢れ出した。

その後落ち着くまで待つと今度は減った状態で安定したので、満水まで追加して蓋を締めた。
溢れ出してる時点でエアーは抜けていたので、蓋をさっさと締めるべきだったのかがわからない。

その後アイドリングで冷却が機能していることは確認できたので、交換自体は成功しているようだ。

リザーバータンクって追加で注ぎ込むものなのか?

動画をみても誰もリザーバータンクに追加で注ぎ込む人がいない。
しかしエンジン始動して循環後、リザーバータンクに入っているようにも見えない……
なんでなん???

ELFのクーラントは蛍光色で見づらいとはあったが、さすがに入ってなさすぎん???となって追加で注ぎ込んだ。溢れたらまた考えよう……。(12番の項目)
これは右のサイドカウルを外さなくても、ジョウロかなにかがあればうまくできた。
ボクはたまたまクーラント注ぎ用に買っていたろうとが使えてよかった。

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総論(感想)

Ducati Super Sport 939はメンテナンス性は高い。
左カウルを外すだけでリザーバーキャップとクーラント排出ができるのはありがたい。
しかし誰もやっていないのでやり方がわからなさすぎる。
今度ディーラーに行ったら聞いてこよう……。

この後いつものエンジンオイル・オイルフィルター交換もして作業完了。
そっちはそっちで何故かオイルが2.6Lで満杯になって、もんやりした。
来週近場を走って様子見。

どうでもいい失敗としては、カウルのネジを新たにねじ切ってしまった。
部品をWebikeで注文したのでまた交換しよう。

追記(2023/03/21)

火曜日が祝日だったのを忘れていたので、様子見点検。
やっぱりエンジンオイルが少なかったので、暖気→追加等をしたら3.2Lほど入った。あまり入れすぎて溢れても困るのでインジゲーター中央付近で止める。

あとelf MOTO COOLANT ORGANICが凄まじく冷却してくれて驚いた。
気温15度で走行したら80度以上にならない。
今までのクーラントはとっくに死んでたいた可能性……?

Ducati Super Sport 939のバッテリー YT12B-BSを交換する

冬場という季節柄もあるが今年で4年目ということもあり、最近バイクの始動時にバッテリーが弱っているような掛かり方をするようになった。
メーターで電圧を見ると12.3Vなので定格内ではあるが、去年の車検時にディーラーよりバッテリー交換もしたほうが良いといわれていたので自分で行うことにした。
(ディーラー交換依頼だと工賃込みで4万円と言われたことと、Super Sport 939はバッテリーの交換がしやすい位置にあるため)

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はじめてのエンジンオイル・オイルフィルターの交換(Ducati Super Sport 939)

結局車検に預けていた期間は1.2ヶ月だった。
10月という絶好のシーズンはまるまると潰れてしまったことに対して思うことはあるけど、そういうのが気になるなら、Ducatiというメーカーのバイクは向かないのではないかと思い始めた。きっとお客様はみんな2ndバイクや乗用車を所有しているのだろう。

新しくなったチェーンは伸びていないこともあって走りが気持ち良い。
スパークプラグとエアフィルターも交換したので、これでまた1年は気持ちよく乗れる。
結局見積もり時に20.4万だったが、実際は19.6万と1万円ほど値下がりした。
理由は不明だが、スパークプラグとエアフィルターの交換工賃が7,000円ほど下がり、システムアップデートがあったせいか、その工賃が無くなっていた。

ついにエンジンオイルを自分で交換する

エンジンオイル交換と各種フィルタの交換・清掃に必要な工具と部品は以下となる。

購入商品はAmazonで投稿最下部にリンクしました。

ソケットレンチを持っている場合は、差込角のサイズによっては変換を購入する必要がある。
ボクが買った東日製トルクレンチの差し込み角は9.5mmで、ヘキサソケットの14mm、17mmは12.7mm角であったため変換を入れる必要があった。
ソケットレンチの差し込み角は6.35mm、9.5mm、12.7mmと種類があるので注意。

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Ducati Super Sport Sの初回車検整備費用について(走行距離が多い場合編)

厳密に言うとボクは新車購入をしていないが、先日はじめての車検のためバイクをディーラーに預けた。ちなみに点検作業期間は一ヶ月ということだった。
作業が詰まっててどうにもならないとのこと。
そんな話してる横で新車が売れていたので、多分納車が優先されるんだろう。

入庫時の総走行距離は24,603km。
購入したのが2年前(397km)だったので1年間平均で12,000kmほど乗っているようだ。
タイヤは前輪は少し溝が不安だが、後輪はまだしっかりと溝があるのでタイヤ交換はしなかった。
以下費用表。

基本の車検項目費用

Ducati 車検整備 水冷

商品・項目名商品番号金額工賃
車検整備一式SUPERSPORT¥ 42,000
継続検査代行費用¥ 22,000
システムアップデート¥ 3,000
洗車仕上げ¥ 3,000
重量税¥ 3,800
検査印紙代¥ 1,700
自賠責保険(24ヶ月)¥ 9,680
小計¥ 18,180¥ 67,000
合計¥ 85,180(税別)

税別で85,180円。つまり税込みだと93,698円。

上記にくわえてだいたいの場合、以下を通常保守交換。

  • エンジンオイル 3L
  • オイルフィルター
  • ブレーキフルード(前後ブレーキマスター・2年毎交換)

そしてボクのように長距離を走ってしまった場合は以下が追加される。

  • スパークプラグ 2本(15,000km / 毎交換)
  • エアフィルター 1つ (15,000km / 毎交換)
  • タイミングベルト 2つ(25,000km〜30,0000km / 毎交換)
  • ドライブチェーン 1つ(20,000km〜)

エンジンオイルとオイルフィルターは車検で交換しようと思っていたが工賃を安くあげるために自分でやることにした。
バッテリーも4年〜5年で交換とのことだったのでお願いしようと思ったが、バッテリー2万円 + 工賃1,200円といわれ、Amazonで見るとやすかったこともあって自分でやることにした。
その他だと、水冷液も4〜5年で交換とのことだったので、こちらは来年の点検で行おうと思う。

というわけでその他の追加見積が以下。

商品・項目名商品番号金額工賃
ブレーキフルード¥ 1,550¥ 6,000
スパークプラグ NGK MAR9A-J67040451A¥ 5,150 x 2
エアフィルター42610191A¥ 3,550
プラグ・エアフィルター交換工賃¥ 10,000
タイミングベルト73740251B¥ 9,350 x 2¥ 25,000
ドライブチェーン 20% OFF(店舗キャンペーン)BL520X-XW¥ 16,960¥ 9,000
小計¥ 51,060¥ 50,000
合計¥ 101,060(税別)

合計20万円越えた _:(´ཀ`」 ∠):_

エンジンオイル交換を自分でする準備(調査・購入)

実際にエンジンオイルを交換した整備記録はこちらの記事。
はじめてのエンジンオイル・オイルフィルターの交換(Ducati Super Sport 939)

バイクの売れ行きが好調なせいかディーラーにエンジンオイルの予約を入れるとほぼ2ヶ月後になると案内された。
土日を指定したためだろうと思うけど、さすがに……さすがに?と、かなりもんやりとした気持ちを抱えてしまい、もうそれなら自分で交換しようと道具をリストアップした。
(今年の1月に新車保証が切れたこともあり、もう壊れてもディーラーが責任取らなくていいからなのかなーとか邪推してしまう……)

愚痴というわけではないが、Ducatiを購入される方が自分で整備しててもBlogなどを書かれる人が少ないのか記事が見当たらない。
結局海外フォーラムを検索するのが一番というなにかだった…。
あとエンジンオイル交換するときにゆるめるネジ関連のトルクくらいマニュアルに記載してほしいよね……。

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QuadLockのレバー色を変える

バイクのスマートフォン固定用器具はQuadLockを使っている。
厳密にはRAM-mountの頭をQuadLockにして使っている。
バイクを降りてスマートフォンを外したとき、バイクの見た目をあまり損なわないコンパクトさがお気に入りだが、唯一取り外しレバーが青色なことが気になっていた。

1インチ ボールアダプター QLM-BAL

QuadLock 1インチ ボールアダプター QLM-BAL

RAM MOUNTS アーム部 標準アーム アルミ 約93mm RAM-B-201U

RAM MOUNTS ベース部 ブレーキ/クラッチリザーバー用ベース RAM-B-309-1U

そこでこれを分解してプラモデルの塗装などで赤色に塗って使用していたが、どうしても接触部分にひねり込んで入れる関係上塗装剥がれがおきていた。

再塗装かなーとおもっていたら、知人が「赤色のレバーを販売しているのをメルカリでみたよ」といっていたので調べると、どうも本国の方ではレバーだけをカラーバリエーションとして販売しているようだった。

ヤフーオークションの方で個人輸入している方が安く売っていたこともあり、黒色を購入。付け替えることにした。

というわけで分解。レバーを厚く塗っていたがやはり剥げた。
外したときのように取り付ける。アルミバネの取り付け位置は写真のとおり

もう何度もやっていることなのでさっさと取り替える。
過去に何度かマウントを外そうとしたら取りこぼし、サイドカウルをはずすはめになったため、慎重に作業する。

黒色にしたことでハンドルとの一体感がでたのでパット見だとマウントがどこにあるかわからなくて良いと思う。

ヤフオク ”QuadLock レバー”