MicroITXでAPEX用に小型静音ゲーミングPC(Windows)を自作した

今年の3月に渋谷ハルさん主催のV最協決定戦S4(VTuber最協決定戦Season4)が開催された。元々個人的に好きなVTuberの紫咲シオンがSeason2で参加してたので応援しつつみていたら、いつしかAPEX楽しそうだなーと思うようになっていたため、毎回V最協決定戦はAPEXをプレイしていなかったが観戦してた。

V最協決定戦S4 OP

S4はどの参加チームもレベルが高く、見ていてとても熱くなるシーンの連続だった。
そのため今までは見てるだけで満足だったが、「APEX始めてみよう」と思うようになった。

ただMacのWindows起動では処理的に厳しかったので、GeforceNowでプレイしていた。
一ヶ月はauは無料でプレミアム接続できたので、一ヶ月続けてみて判断しようと思ったが、思った以上にはまったのでWindowsPCを組もうかなーとぼんやり考えるようになった。

しかし4月頃はまだグラフィックカードが若干値下がり始めたころで、どーしたものかーと悩んでいたが、Amazonで組むならこのケースと構成で……と思ってリストにいれていた商品が外箱破れのアウトレット品でポロっとでたのと、PayPay後払いでポイント加算すれば2万円ほどポイント付与を見込めると算段がついたので、「いったらんかーい」と購入することにした。

構成

¥193,000(2022年5月購入時価格)

もし0からPCを自作する場合はWindows OSも必要だし、CPUグリスも必要な点は注意。
5月の時点だとBTO発注とさほど値段は変わらない。
単純に小型ITX静音PCを組みたいという趣味の産物。
あとPayPayポイントで-2万出来たのが大きい。

ちなみに今現在(2022/08/29)だと、DDR5 16GBが1万円で、グラフィックカードも3060は5万円以下なので、1万円以上安く組める……_:(´ཀ`」 ∠):_

マザーボードをITXにした理由

過去に何度も自作PCは組み立てたことがあるが、そのどれもが購入時の構成から拡張されるケースは少なかった。
昔はサウンドボードやキャプチャーボード等の後々の拡張性を考えていたが、40代のおっさんの配信なんて誰も興味ないだろうから配信をするつもりもないし、サウンドカードも今はTEAC UD501があるしで最低構成(CPU・メモリ・グラボ・SSD)で問題がないと考えた。

それにITXはぎゅっと詰まったコンパクトさというかおもちゃ感というのか、ATXと比較して無駄が削ぎ落とされて基盤が美しいと感じていたし、どうせならコンパクト静音PCを作ってみたいと思っていた。(でかいMacProもあるし)

やらかし行為

ちなみに最初PayPayモールでマザーボードを購入したとき、型番で検索したにもかかわらず検索結果表示にでた商品をよく見ずに注文したらASUSのmicroATXのマザーだった。途方にくれるも、メルカリで売ればいいやと切り替え、即座にAmazonでB660-ITXマザーを追加注文。
しかし届いたB660-ITXマザーボードの対応メモリがDDR5で既に買っていたDDR4のメモリが無駄に。二段階に心と膝が折れた。(結局メルカリにセット売りしたらすぐに売れたので傷は浅かった)

あと購入リストでグラフィックカードをAmazonのリンクをしなかったのも理由があり、3060Tiが64,000円であったので飛びついたら、案の定中華詐欺。
Amazonサポートに即座に連絡してキャンセルしてもらった。
詐欺られた方の報告では、薄っぺらいお手紙だけ届いて「商品は準備でき次第送付」と案内されるも1月待っても届かない。Amazon側では配送完了となってしまうためキャンセルもできなくなり、返金ももめるとある。
超絶罠なので、Amazonでグラフィックカードは買わないほうが吉。(もしくは販売元がAmazonのときだけにする)

結局ドスパラでグラフィックカードは購入した。

ドスパラでグラボ買ったときに、マウスもどうせなら購入しようと触って考えようとしたら、元々買おうとしていたLogicool G704hは売り切れで、G PROは展示品はありません。といわれて、閉店間際だったしで「もう一番いいのください」した。
おじさんがデバイスでハンディキャップして縛りプレイする理由はない。

その理論で言うとディスプレイも144Hzにしたほうがいいかもしれないが、それは目がついていかないから違いがわからない。そのうち購入しようとは思うが、今のディスプレイ高かったんだよなぁ……という気持ち。

組み立て

以下面白くもない組み立て写真。

マザーボードの無駄の無さよ

M.2SSDを初めて組み立てたけど、マザーにSSDが乗る喜びって結構すごい。
元々3.5HDDをケース内にいれようとしてたけど、「いやこの美しさをだめにするのは許せないでしょ」と結局入れなかった。マザーボードに積載するだけでPCが完結してる美しさよ……。あと爆速。

ITX電源右にあるのがSFX電源

ITXマザーの小ささもすごいが、SFX電源のコンパクトさに感動した。こんな小さくて軽い電源が、あの普通の電源と同じなら、あの電源の重さと大きさは一体なんなんだ……?

部品全部取り付け完了(配線整理前)

あとNR200の作業しやすさがすごい。
フレームしか残ってないレベルになるので取り付けがすごい簡単。
しかしコンパクトなのでケーブルのクリアランスがわりとキッチキチ。
とくに電源下のケーブルがファンにあたらないように縛ったりと、楽しいといえば楽しいけど頭使う。

完成

NR200は側面がガラスのNR200PとメッシュのNR200があるが、グラフィックカードを縦配置するライザーケーブル(グラフィックカードの拡張ケーブル)が付属するのはNR200Pなので、単体で買うこともできるが折角なら悩まない純正品にしたいと思いNR200Pを買った。(ケーブルの長さはメーカーでバラバラ)
ボクは普段使ってる時はガラスではなくメッシュにしている。

結局徹夜して組み立てたが、一番難儀したのはここからで、まず画面が表示されない。
幸いこのマザーボードはパーツチェック状態でLEDの色が切り替わりエラーがわかるのだが、グラフィックカードが何回指し直してもエラーになった。ただこの辺は自作PCあるあるなので、根気強く何度も指し直してリトライする。
というか、そもそも勘違いしていたのだがライザーケーブル経由でグラフィックカード接続すると画面がでないというのは知っていたが(ライザーケーブルがGen3のため、マザーボードのBIOSがauto設定だとGen4接続を行ってエラーになる)、接続するとI/Oパネルのディスプレイ出力が無効になるのを失念していた。グラフィックカードを抜いてBIOSでGen3設定に切り替えて接続したら上手く行った。

いったはいったのだが、今度はUSBメモリにいれたWindowsインストーラーが起動しない。これが全然理由がわからなくて、なんでだよ!って罵倒した結果、USBメモリが壊れてた。購入して1年未満で外に持ち出してない+普段は使っていない保護キャップつきのUSBメモリが壊れる可能性って一体なんだよ。切実に誰か教えてほしい。
結局他のUSBメモリでインストールメディアを作ったらすんなりインストールできた。あの2時間は何だったんだ。

組み立て後の感想

APEXなんかの重いゲーム時はグラフィックカードのファンも動くが、ネットブラウザやYoutube鑑賞、KovaaK’s程度ならCPU温度は40度前後でファン速度も1000rpm前後で静か。
HDDを積載しなかったので配線も少なく、恐らくケース内のエアフローも良いはず。

ASUS B660-i gamingは背面USBも多く(USB2x3 + USB3.2×3 + USB-Cx2)、NR200は前面上部にUSB2個あるので拡張性も良い。あとコンパクトな白いケースは存在が軽く、さらに水冷クーラーのファンとグラフィックカードの刻印が七色にほんわか光って良い。
あとSSDがRead 6,600MBは伊達じゃなく、Windowsインストールが爆速で終わったし、電源ONからログオン画面まで10秒ほど。スリープモードとかいらないレベル。

肝心のAPEXは競技設定に準拠した設定(解像度もFHD1920x1080)で230FPSという、事前に色々なYoutube組み立て動画通りのスコア。

大満足。

最近はBTO-PCも自作と変わらない価格でカスタマイズできて組んでもらえるけど、ボクはやっぱり自分でパーツを選んで、期待通りそれ以上のスペックのPCができたときが一番満足度高いと感じる。PCは性能云々もあるけど、自分の好みで選びぬいたケースの見た目の満足度がもたらす効果はかなり高いと思う。

後で思ったけどケース+CPU水冷クーラー+電源で43,000円なNZXT H1でも良かったかなーとは思う。電源容量の都合で3070まではいけるらしい。40xxはかなりの電力食いらしいので、それを見込むならNR200PでSFX電源に自由度がある方が良いやも……。

おまけ:静音対策(天井ファンの交換)

普段は静音すぎて起動してるのかわらないレベルだが、APEXを起動するとさすがにファンの音が気になる。というのもNR200Pの標準ファンがやや煩いらしいという動画を見たので折角なので交換してみた。

Wonder Snail 1800 PWM 1800rpm

参考動画でおすすめされていた商品を安直に購入。
一応下調べした限りでは、1800rpmを低速で使うと静かとあったので、1800rpmにした。(2400だとちょっと早すぎるかなと判断)

参考動画では元々NR200Pについてるファンが高さが2.6cmではないとあったが、ボクの購入したものは2.6cmのファンがついていたので、ファン取り付け用のネジを差し替えるだけで取り付けができた。たぶんCoolerMasterが改変しているのだと思う。
NR200Pもクーラーと電源付きのモデル出してるし。

左がWonder snail / 右はNR200P付属ファン

振動吸収用ラバーがついているのと羽の形状が違うので静音性は期待できそうだった。
そういえばファンのデザインといえば市販されていないけど、Appleが非対称のファンを作って静音しているという記事をみたことがある。Appleはデザインで色々解決しようと試行錯誤するメーカーだ。(特許なのか類例がない)

早速交換後APEXを起動してみたが、窓をあけて外の音が聞こえていたのが、窓をしめた状態という変化。2,000円でそこそこ効果があった改修で満足。

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