Blazeボタン(新型マイクロスイッチ ver.)を海外から取り寄せた話

特に初期型Blazeボタンに不満があったわけではないけれど、「プロゲーマーの意見を取り入れ、仕様をアップデートした改良版をリリースしました!(PWS公式 NEWS)」なんて言われてしまうとどんな感じなのかと気になってしまうのは仕方がない。
ところがPWS日本ではBlazeボタン1個で990円と強めの価格設定。試すには少し躊躇するお値段だ。しかしそんな価格でも売り切れで買うこともできないとなると余計に気になってしまう……そういえばPWS海外公式は保守部品の種類が多かったので、こういうのパーツだけ売ってないのだろうか?とPWS海外公式を覗いてみると、なんとスイッチ単品で販売している。しかも$1で10個セット。爆安やんけ頼んでみよ!と注文しつつお問い合わせフォームからスイッチ交換に関する質問も行った。

ボク:既存のBlazeボタン基盤(3PINスイッチ)に新しい2PINスイッチは使えますか?
PWS海外:使えるよ!自由にカスタマイズしてみて。差し込むだけで使えるよ。
ボク:既存のBlazeボタン基盤は、スイッチが基盤にハンダ付けされているように見えます。販売されているマイクロスイッチに小さな基盤は付属していますか?もしくは基盤も合わせて購入できますか?
PWS海外:その基盤だけは売っていないから、もし必要ならボタンを購入してね。

そんなやり取りから結局スイッチ単体ではなくボタンで購入することにした。(24mmを13個、30mmを1個)注文から都合6日で到着。価格は配送料込で$47。(約8,000円。ボタン単価は$2.5で390円ほど)
ただ届いた商品は透明を注文したのに黒が届いてしまったので現在再送中。なんでやねん。(2025.01.23追記 再送品が届いた)

新型Blazeボタンと変更を確認

届いた新しいボタンを触ってみると、確かに初期型と比べると静音性が高い。あと押したときの硬さがかなり柔らかくなっている。その上で初期型と同じように短いストロークで確かに改良アップデートされているように感じる。

新型Blazeボタン(緑基盤)はマイクロスイッチのみの交換が容易
初期型Blazeボタン(白基盤)はハンダ付け交換

新しいスイッチの基盤はハンダ付けではなくて挟み込む端子(アイキャッチ写真中央参照)になっているのでスイッチを自由に付け替えができそうだ。PWS日本も12月までに初期型Blazeボタンを注文した人はフォームから申し込みを行うことで、スイッチ受け皿基盤と新型マイクロスイッチが購入個数分送付されるらしい。(期間限定なのと初期型ボタン単体の購入者だけ)

PWS日本で購入者限定で送付してもらえるスイッチ基盤
D2FCスペック

初期型Blazeのスイッチ(OMRON D2FC-F-K 60MN)製品仕様書を追うとどうも3PINの端1本はダミーのようだった。ということは新しい抜き差しスイッチ交換対応の基盤を使えば新旧スイッチの入れ替え調整は可能だ。(旧いスイッチはDIGIKEYで14個価格で¥1,221
一応、初期型Blazeスイッチ基盤でもハンダ付けをすれば新型スイッチの差し替えはできそうだった。(足のピッチは同じ)安価にするならスイッチ購入ハンダ付け交換もありだ。(新型スイッチ20個 $2+送料$10で2,000円ほど)

あとこの小さなスイッチ基盤のネジはヘキサレンチ1.5mm。マニアックな……。

白い受け皿基盤は旧型ハンダ付けされてる3PINスイッチ
アネックス(ANEX) ドライバー 六角レンチ 対辺1.5mmx100 No.6600

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再送品が届いたので使用感想とか

また1週間ほどで再送品が届いた。
どうも海外公式で買うと予備のスイッチ部品はサービスで付属するようだ。(交換用レバーも入っていた)あと30mmと24mm、それぞれ1個づつ予備が送られていた。これは間違いに対するサービスだろう。

早速入れ替えがてら天板イラストも新しくする。
ボタンは全部新しいものにせず、インパクト・パリィ・L3ボタンは旧ボタンのままにした。投げ設定をしているR3も迷ったのだけれどまずは変えてみた。

新旧ミックス(緑基盤が新しい静音・白い基盤がOMRONスイッチ)

ボタン交換するタイミングで、天板アクリルにガラスコーティングを再塗布した。
PWSの天板は交換保守部品対象外のため傷がつくと本体ごと買うはめになる。日常使用で小さなキズが付きづらくするガラスコーティングは有効だ。前はボタンをつけたまま雑に塗布していたので、せっかくなのでボタンがない状態で丁寧に再塗布した。転ばぬ先のなんとやら。

ボタン・天板カスタムの自由度は楽しさとやる気に直結する

早速スト6を起動し試してみた。
あくまで個人的な感想だけれど、ぱっと使った感じだと静音すぎる。
ただでさえBlazeのボタンは押してる感覚が希薄なのに静音にまでなってしまうと「ちゃんと押せてるんかな?」って不安になった。
あとはボタンの慣れの問題もあるけれど、またしても真空波動拳コマンドの正確入力度合いが下がった。(236→632→236入力になる)このあたりはまた練習が必要だ。

他の人の感想では「OMRONスイッチのときはボタンのフチ付近で押したときに反応しないけれど、新スイッチはちゃんと反応する」とあった。ボクはそれよりもやっぱり静音が気になる。もうちょっと押しましたよ感が欲しい。このあたりは好みだと思うし慣れもありそう。

2025.01.26 追記

コンボ練習してて、交換した大パンチボタンだけ妙に押してる感覚が希薄であまりにも気になったので、予備ボタンで良さそうなのを探して付け替えた。
どこの部分の個体差なのかはわからないけれど(内部スイッチ機構なのか、スイッチ本体なのか)、若干個体差がある模様。
そう思うとボタンの感覚ってすごい個人の好みがあるなーと感じた。
スイッチが容易に交換できるのは、もしかしてスイッチ沼に落とされたのでは……。

2025.01.30 追記

ボタンキャップの戻りについての違和感は、旧型Blazeと新型Blazeでキャップ下のスイッチ押下機構内のコイルバネ有 / 無による差だった。
好みではあるが、ボクは新型のマイクロスイッチ + スイッチ押下機構内のコイルバネ有の感触が好みだったので組み替え直した。

2025.02.01 追記

スイッチの押下機構は個体差が出やすいようで音が動作音が大きいもの・動作ひっかかりがあるものが散見した。軸構造の摩擦が原因のようだったのでルブ塗布で解決した。

2025.03.02 追記

Xの投稿でPWS Blazeと同じくマイクロスイッチ採用のFlashTapの高さを調整するパーツを紹介されている方がいたので、参考させて頂き調整した。

新マイクロスイッチはプロや現地対戦するユーザー向け

静音の利点は現地対戦するときに、効果が高いと感じる。(ボタンを押した時の音で反応されにくくさせる)
あとはボタンのクリック感の好み。リニアスイッチが好きな人は新スイッチは好みかもしれない。Blazeはキーストロークが短いため、ボクはタクタイルスイッチの旧OMRONスイッチのほうが好みかなーという感じ。もちろん長時間プレイは疲労蓄積に繋がるのは理解できるため、そのあたりもプレイスタイルで判断しても良い。

初期型Blazeボタン(OMRONスイッチ)は「なんかちょっとなーっ」という方は試すのはありだと思う。ただそちらがとくに気にならない場合は新スイッチにするメリットがあまりないかもという感想。交換自体はボタン入れ替えのため簡単。海外公式で買うなら8,000円ほどで送料込み。(関税はかからない)また配送は1週間ほどでドンブラコ到着する。

慣れていないせいもあるけれど、キーディスで不要な入力が増えるようになったのでなんとももんやり。しかし試さないとわからないことは世の中にたくさんある。だからこの世界は楽しい。

使用した工具類

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