いつものようにダラダラと行程順に書くと止めどなくまとまりもない文章になるので、今回は訪れたスポットごとに書くことにする。
総走行距離は1,848kmと4.5万kmを越えているバイクに優しくない距離を走ってしまった。
訪問先
- 椿大神社(三重県鈴鹿市)
- 伊勢神宮(三重県伊勢市)
- 入之波温泉 山鳩湯(奈良県吉野郡川上村)
- JR下灘駅(愛媛県下灘市)と道後温泉(愛媛県松山市)
- 善通寺(香川県善通寺市)
- 有馬温泉(兵庫県神戸市)
- 奈良国立博物館『空海展』(奈良県奈良市)
- 忍辱山 圓成寺(奈良県奈良市)
- 下呂温泉(岐阜県下呂市)
DAY 01 関東〜三重県
今年のGWも去年同様、有給を使って長期休暇にしていたが全日晴れというわけではなく、どちらかというと晴れと雨が交互になったような天気予報だった。
いつもであれば2日ほどはダラダラと過ごすが、今回は28日の昼前に用意を済ませ出発。帰省ラッシュとかぶらないようになんだったら早めに帰宅するつもりだ。雨はもう降ったら降ったで諦めると決めた。
初日の28日は天気が良かったので昼に出て移動だけで潰したのは少しもったいなかった気がしないでもない。
ただ今回はのんびり走ろうと決めていた。
いつもあれ行こうこれ行こうとして結構な距離を1日で移動し、ホテルに21時チェックインが多かったので心にゆとりがないように思えたからだ。
幸い今回の西日本旅行はホテル選びで難儀することもないくらい候補があったのも大きい。
初日のホテルは「ホテル ハイシティ」(三重県白子市)にした。
昨年伊勢神宮に行ったときに鈴鹿に泊まり、そこから向かったら思いの外距離があり時間がかかったことを踏まえ、伊勢神宮に少しでも近く安いホテルをと探して選んだ。(1泊5,900円)
他にも5,000円のホテルはあったが、口コミ評価がそこまで良くなく、数百円で微妙な気持ちになるくらいならとこちらを選択した。結果的にはフロントの応対も部屋も良くて正解だった。
重箱の隅をつつくようなことを書くと、ホテルが駅近く(線路沿い)にあるため、駐車場が線路を越えた先に設置されていた。そのためバイク大丈夫かなーって心がチラチラとよぎるということはある。あまりそういう口コミは書かれないので、ツーリングの宿泊先で利用される場合はそういう懸念点があるよとだけ記録。
とは言えどホテルはウェルカムおにぎりがあったり、フロントの対応も朗らかで良かった。
駅周辺にあるおかげで晩ごはんも選び放題だ。(飲食店もあればイオン系列の大きなスーパーもある)
選び放題ではあったが、19時とご飯どきだったためどこも大混雑。独り身は肩身が狭いなーとウロウロした結果、吉野家でいいかーとなった。
部屋に戻り三重県観光地図を見ていると、去年訪れたときもとても心惹かれた椿大神社が目にとまり、翌朝は早起きして立ち寄ってから伊勢神宮に行くことにした。
三重県には三井住友銀行のATMが存在しない
ひどくどうでもいい余談だが、三重県には三井住友銀行の支店・ATM(預金操作できるもの)が1台も存在しない。
全国に支店があるだろーと勝手な思い込みを持っていたが、以外とそうでもないようで少なくとも三重県には存在していなかった。おかげで凄まじく高い手数料をとられるはめになったので、もし同じような方が居たらと思い記録を残す。
DAY 02 椿大神社
翌朝は8時半に出発。
これなら鈴鹿市のホテルに泊まるんだったなーと思わなくもないが、ホテルからは20kmほどとまだリカバリー可能な距離だった。
椿大神社の御祭神は猿田彦大神。全国の猿田彦大神を祀る神社の総本宮。
猿田彦大神は瓊瓊杵尊(新武天皇の曾祖父)が天降りしようとしたときに、天の八衢に立って道を照らしたことから道祖神とも考えられている神様。
長旅の始まりに訪れようと思ったのも何かの縁だったのかもしれない。
境内の駐車場に停めると登山客と思しき方々が多くおられた。
調べると入道ヶ岳という標高906mの登山道入口にもなっているようで初心者向けとして人気みたいだ。山頂にある鳥居がパワースポットのよう。
さすがに登山は厳しいので、今回は旅の無事を祈り参拝。
その後、授受所でお守りを見ていると紫色の結紐のついた天狗面の鐘鈴があったので購入。ずいぶんと前の古峯神社参拝時に購入した同じような鐘鈴が色褪せてしまっていたこともあって気になっていたから新しくできてよかった。
境内を散策しながら出口に戻る。
まだ午前中の早い時間であったため、境内を清掃される神職の方々をお見かけした。また参拝客も多く活気のある神社だった。
境内を流れる金龍明神滝からの水音が心地よく、天気はあいにくと曇り空であったが心が落ち着く良い空間を堪能。
心惹かれるままに訪れたいという気持ちを大事にしてよかった。
また伊勢神宮に来るときがあれば立ち寄りたい。
伊勢神宮
朝の天気予報では三重県は雨という予報だったが、さすがのお伊勢様パワーで雨に降られることなく参拝できた。
椿大神社から伊勢神宮 内宮までは伊勢自動車道一本で1時間ほど。(亀山ICから伊勢IC 73km)去年は下道をとろとろと走ったこともあって数時間かけてしまったが、今回は高速道路でスルっと移動。
勝手知ったるいつもの臨時駐輪場(五十鈴公園駐車場:無料)へ向かう。
そこからはトコトコと伊勢街道沿いのお店を物色しながら内宮へ向かい参拝。
今回は時間がなかったが、個人的には外宮の開けた雰囲気も好きだ。玉砂利を踏みしめ、開けた大きな道を進んでいくのも気持ち良い。
内宮は天気が曇り空であっても参拝客の多さに圧倒される。
日本人は無宗教と言われるが、休日にここまで多くの参拝客が訪れるのを目にすると、無宗教というカテゴライズは日本人に当てはまらないように思える。
今年もダイエット頑張りますの表明と、去年1年の反省をご報告。
その後は目的だった五十鈴を購入したあと、御神酒も合わせて購入。
しかし毎年参拝するには遠すぎる……。
来た道を戻ると行きはまだ開いていなかったお店が開店しており、さすがに人の波でごった返していた。
赤福は初日にお昼代わりに8個入を2日にわけて食べていたので、今回も店舗で食べることはしなかったし、実家のお土産にしてもあまり両親は喜ばなかったので今回は買い直さなかった。代わりに最近カブで色々と出かけはじめた父親用に和漢胃腸薬『萬金丹』の携帯用を購入。昔の人は印籠に詰めて持ち歩いたとか。そういうのを好む父は気に入りそうだった。
さて次は奈良県へと思いルートを設定しようとすると、伊勢志摩スカイラインというとてもおもしろそうな道がすぐ横にあった。
これは行くしかない!と颯爽と向かうと、いきなり料金ゲートが。
通行料金 自動二輪 900圓也。
オジャマシマシター。
向かうときと同じ速さでUターンした。
入之波温泉 山鳩湯
今回の旅で一番の目的は、奈良国立博物館の空海展を見に行くことだった。
twitterで曼荼羅アクスタという「こんなイカれた企画商品、買わないわけにはいかないよな!」という内容の投稿で興味をおぼえ目的地にした。
しかし伊勢神宮から直に奈良国立博物館を目指すと、微妙な時間に到着しそうだったこともあり、それならばと復路で行くことにした。
となればどこへ行くかとGoogle mapを開くと、保存リストから双界儀の聖地巡礼の一つ「亀石」を見に行くか、もしくは「入之波温泉 山鳩湯」の二択となった。
奈良県の下調べが甘かったという気持ちもあるが、道を見ると亀石は入之波温泉あとでも行けそうだったので、さきにそちらへ向かった。
伊勢神宮から国道368号線〜166号線〜169号線をのんびりと走り向かう。
天気はよくはないが、雨が降らないだけでも過分にありがたかった。
道中では道の駅を見かけたら立ち寄りスタンプを押していく。
ところが入之波温泉手前にあった「道の駅 杉の湯川上」でスタンプを押したとき、スタンプ帳にしていたTraveler’s noteの画用紙リフィルが最後の1ページになってしまった。予備のリフィルを持ってくるのを忘れていた。
また奈良においでよ。ということかもしれない。
目指していた入之波温泉は雑誌で見たときに、温泉の析出物で生み出された浴槽のインパクトがすごすぎて行ってみたくなりGoogle mapにメモをした。元が丸太風呂だったとは思えない。
釜飯が美味しいとのことだったが、残念ながら到着が16時だったため受付は終了していた。
入浴料は900円。
源泉かけ流し39度のぬる湯で、のんびりと長湯を楽しんだ。
山奥にある秘境みたいな温泉だから、そこまで人もいないだろうと思っていたが、以外と混雑していた。温泉への入口が急斜面の坂途中にあり、車が路駐ばかりで駐車に難儀したこと以外はとても良い温泉だった。
個人的な感想となるが、温泉までは国道169号から大垣ダムの上を通り県道224号で向かう。ボクはこのダムの上を走るのが心底嫌いだ。嫌すぎて、帰り道はダムを通らない林道を走ったら、激しく遠回りで荒れ放題。まぁまぁの地獄を見た。
ダムの上を走る苦痛 vs 激しく遠回りな林道。どっちもどっちだった……。
温泉は良かったが、また行きたいかといわれると微妙な気持ちになる。
DAY 03 JR下灘駅と道後温泉
JR下灘駅
青春18切符のポスターや定期的なバズTweetでおなじみの海しか見えない駅こと下灘駅にも行った。
これまた個人的な感想だが、バイクで行くものではないと思った。
電車に揺られ、景色につられて下車するからこそ見える景色や旅情があるから良いのであって、バイクや車で移動して「着いたーわーい」のテンションで見ても、そこまで盛り上がらない。ボクの感動値が低すぎるんだろうか……。
道後温泉
道後温泉本館は入ることすらできなかった。
16時ごろに向かったら「本日は整理券配布終了につき男性は入れません。朝6時半に並んで整理券を受け取ってください。」と言われた時点で、そうですか。ではもう来ません。って気持ちの方が強くなった。
時間無駄にしたなーと来た道の商店街を歩いていると、道後温泉別館 飛鳥乃湯は入れるようだった。心底意味がわからなさすぎるが、ここまで近いなら泉質も似通ってそうだから全然それでいいですと入浴した。(入浴料610円)
内風呂と小さい外風呂だけだったが、とろとろのお湯は中々気持ちが良かった。
しかし脱衣所を出ても休憩所は別料金で、風呂上がりのアツい体は外に出て冷ますしかなかった。
休憩所が別料金なのもそうだし、入るのに整理券が必要で並べと言われたり。
どうして休まりに来てるのに疲れることを強いられるのか。
ボクはそういう温泉地は好きではない。
DAY 04 善通寺
空海展に行くならと、ご誕生所の善通寺にも行っておこうと立ち寄り。
高野山のようなすごい大きな伽藍かと思っていたら、以外とこじんまりとした場所で少し驚いた。
DAY 05 有馬温泉 太閤の湯
旅に出る前、有馬温泉に凄い泉質のところがあるから行ってほしいといわれたものの名前をうろおぼえてしまい、確か太閤の湯とかだったようなーと訪問。
サイトを見てみると、有馬温泉内で本来は別々となっている金の湯と銀の湯を両方楽しめるようだった。ただ入浴料が少し高く3,000円近い。
アプリの初回割引で40% OFF`になるというのを見て、駐車料金込で1780円なら金の湯・銀の湯両方入浴しても同じ値段だし、それでいいかーと入店。
前来たときは慌ただしく入ったこともあり、今回は心ゆくまま浸かることができたので、とても気分良く過ごすことができた。金の湯と銀の湯、どちらが好みかは甲乙つけがたいが金の湯の方が好きかなーという気持ち。
施設内のフードコートも値段が手頃で美味しそうだったけど、さすがにホテルに遅くチェックインしそうだったので、お土産だけ買って退出。
余談:ホテルビナリオ梅田の宿泊と晩ごはん
この日はホテルビナリオ梅田に宿泊した。
梅田駅徒歩圏内で6,000円駐車場有りは安い!と思ったが、バイクはホテル近くの普通のバイク駐輪所でとのことだった。(24時間最大 900円)
梅田駅周辺にバイクだけ離れて駐輪はちょっと爆音暴走族のボーナスステージにならん??と心中穏やかではなかったが、なんとか無事だった。
悲しかったこととといえば、この日は食い倒れるぞーの気持ちでお昼もパン1つにし、ホテルから梅田駅に向かったが、有馬温泉でゆっくりしすぎたせいか、一軒目のたこ焼き屋から出たら店がガラガラとしまってばっかりだった。(23時閉店が多かった)
嘘やん!と思いウロウロとしたが開いている店は少なく、結局二軒目に備えて控えめに食べたのが災いした。中津駅まで歩いていったら天下一品が見えたが、「いや流石に天一はカロリーが許されないでしょう」とギリギリで耐えて、帰りにコンビニでカップラーメンを買って帰った。そんな悲しい食事。
でもたこ焼きは美味しかった。
DAY 06 奈良国立博物館「空海展」
ホテルから奈良国立博物館は真横にすーっと阪奈道路を走って35kmほどだった。
思えば大阪に住んでいたころには一度も奈良市に行ったことがなかったから、こんなに近くにあることを認識できていなかったのかもしれない。(当時はGooglemapもなかったし、カーナビもつけていなかったので)
奈良国立博物館ついでに、東大寺で鹿見ていこうかなーっておもっていたら、その鹿公園の中にあった。バイク駐輪はどこだろうと思ったら博物館近くの公園内に誘導された。無料なのはありがたい。
空海展は大盛況で、入口にすごい行列ができていた。
一瞬これを並ぶのは……と思ったが、よく見るとチケット購入列だったので、受付スタッフに「オンライン販売はありますか?」と尋ねると購入可能だった。
え、だったらなんでみんなスマホ見ながら並んでるんだ……?とよくわからない物をみてしまった。
オンラインチケットを購入して不思議な列を横目に入場し、音声ガイドをレンタル。
以前までは音声ガイドは借りていなかったが、最近では音声ガイドがあることでより理解が深まることを知ったので、積極的に利用している。学びの姿勢は大切。
展示室はどこも混雑していて、展示物を見るのに一苦労した。
仏教の理解度も、歴史の理解度も低いので音声ガイドに助けられながら理解を深めることができた。
そして深まったことで、密教の両界曼荼羅(胎蔵界・金剛界)は両界で一つなので対になっているのかと理解すると、件のお土産曼荼羅アクスタは1個2,500円だから2つ買うと5,000円となる。試されるなー(結局買わなかった)
展示の方では、風信帖も展示されていたけど、最澄と空海って絶交したよなーともんやりしながら閲覧したものの、最後までそういったことは出てこなかった。
ただ風信帖の最澄への書に心苦しく祈念するような一文を見たり、20年の留学期間を2年で切り上げたことを朝廷は許さず2年間は入京を許可しないとか、空海も社交で苦労されたんだなーと胃がキュッとなった。
音声ガイドの特別編では「遍照発揮性霊集 巻第八」が解説されていた。(奈良国立博物館の学芸員さんの解説)
性霊集 巻第八は、弟子・智泉が亡くなったことを偲ぶ言葉「哀しい哉、哀しい哉、哀が中の哀なり。」だけがよく抜き出され様々な場所で紹介されている。
しかしこの解説ではその文が始まる前、「智泉、キミはいつも自分が苦心したときは同じく苦心し、自分が笑っていたときは、キミも笑ってくれていたね」と生前の姿を思い描きながら文を綴っていたところから、突然感情がせき止められなくなったように、唐突に「哀しい哉」と始まるところが、完璧超人めいた空海もまた一人の人間であることが垣間見えます。と解説していた。
個人的には展示会の中で一番心に残った展示だった。
きっとこれは展示物を見ただけでは何も理解も、思慮もできなかったことだったと思う。
音声ガイドのありがたみを再認識した。
展示会あとはお待ちかねの物販コーナーだが、前述の通りアクスタは「5000円はムーリー」と購入を控え、販売しているものも「仏教のなんたるかを1mmも理解しないまま買うのはなんか違うのでは」とそのまま退出した。
忍辱山 圓成寺
空海展へ行くと言ったら、親父殿が「ぜひ圓成寺へ行くと良い。あそこの大日如来様はお顔が一番良い」と言われていたので向かうことにした。空海展で少なからず仏教の知識を詰め込めたことで、お寺の理解度が少しあがったように思える。
圓成寺は奈良公園から11kmとほど近かった。
奈良奥山ドライブウェイという道がマップで見えたので向かおうとしたら、またしても通行料1,380円と表示されたのでスルーした。もう少しこう手心を……。出来ばかりの瀬戸大橋かよ。
11kmのためすぐ到着。
駐車場からでも綺麗な庭があるお寺だと一目でわかった。
拝観料500円を払うと、宝物殿の方で修繕された国宝の大日如来像が飾られていたので参拝。
伽藍はこじんまりとしながらもなんとも心地よい調和の取れた場所だった。
参拝後は本堂の前の廊下でぼんやりと過ごす。
緑鮮やかな木々と穏やかな陽の光、鶯の鳴き声の耳心地の良さ。
来てよかったと心から感じ、30分ほどのんびりと過ごした。
神社が好きではあるが、庭造りの美しさはやはりお寺の方が好みだ。
今までは積極的に訪れなかったお寺も今後は訪問してみようと思う。
DAY 07 下呂温泉
高速道路で帰るよりのんびりと下道で長野まで帰ろうとぼんやり思っていたので、最終日は下呂温泉に向かうことにした。時間があれば木曽を通って長野まで下道で帰るつもりだった。
前日の5/3は世間的な連休初日だったこともあり、ホテル選びに難儀すると思っていたが、運良く岐阜の下呂温泉にそこまで遠くない「瑞浪プラザホテル」(瑞浪市)に宿を取ることができた。(一泊6,000円)
楽天トラベルでは下呂温泉にあるドミトリーカプセルが温泉付きで7,000円とあったが、女性客が怒り心頭な文章で「宿泊者は専用シャワーを使え。温泉に入りたければ別料金とありがっかりしました」とあったので、それなら良いかとこちらにした。
バイクの宿泊客が他5人おられたので、意外と知る人ぞ知るホテルなのかもしれない。
ただご飯は結構歩いたので、何か買ってくるか食べてきたほうがいいかもしれない。(ホテルから15分ほど)
下呂温泉まではあえて遠回りに国道41号経由で向かった。
道中「土岐美濃焼まつり2024」という看板に誘われ、「どうせなら行くか!」と会場駐車場まで行ってみたが、駐車場からシャトルバス送迎で待機列が長蛇の列。しかし会場までは徒歩30分と知って、颯爽と脱出。いや流石に無理。
そんなこんなで昼前に下呂温泉に到着。
前日は「早くつきすぎても日帰りは12時が多いなー』と杞憂していたが、全然ちょうどいい時間に着いてしまった。
駐車場は町営のものがあり無料だった。
早速明水館で入浴。
さすが三大名泉とだけあって、肌がツルツルになるのを感じる。
お湯の温度も程よく長湯。
その後はお土産を買いつつ、温泉街を散策。
温泉寺を参拝したり、飛騨高山でお気に入りになった天領のどぶろくを見つけて迷わず購入したりと満喫。温泉街の雰囲気も良いし、岐阜だけの観光で訪れたときは泊まりたいと思う。
旅の終わり
下呂温泉からは予定通り国道257号線〜256号線〜19号線で木曽を通り抜けて長野県塩尻を目指した。
道中はたくさん道の駅があったので、時間が許す限り立ち寄り道の駅スタンプを押印した。
下呂温泉で高いからと控えていた飛騨牛串も、1本500円があったので購入。
さすがの上質な肉汁の旨さに感動し、長野といえばおやきだよなーと茄子のおやきを頬張る。腰を落ち着けて食事をしたい気持ちはあったが、できれば山間の道を日暮れまでに通り抜けたかったため、駆け足で巡った。
一度行ってみたいと思った奈良井宿にギリギリ日暮れ前についたが、観光はせずトイレ休憩だけにして素通り。
またゆっくりと観光に訪れよう。
その後は塩尻で給油し、高速に乗り込む。
旅の終わりはいつも夕暮れの高速入口の記憶だけが残る。
日が沈むのを横目に暗くなっていく空を見ながら高速道路を走る。
また連休は旅に出よう。そう心に思いながら。
感想
図らずとも西日本温泉めぐりみたいな旅となったが、今回も色々な場所を走ることができて楽しい旅だった。
おまけに天気も2日目の奈良〜実家までの高速区間と四国めぐり以外は雨に降られることはなかったし、4日目〜7日目は快晴だったため最高に楽しめた。
旅の中で思ったこと
パニアケースにお土産と着替えなどを詰め込む都合上、今のままでは寝袋・テントなどを詰めるスペースがない。しかし逆に考えると寝袋・テントなどをリアシートに積載すれば宿の確保を気にする必要がなくなり旅がもう一段自由になるように感じた。
現在の旅はホテルの予約に合わせて行程を調整してしまっているため、そういった悩みから開放されてしまえば、もっと色々な場所と出会えるかもしれない。
基本的にボクの旅ではナビのルートを設定しない。
高速道路に乗るときか、明確に「そこへ行きたい」がない限りは設定しない。
道路の看板を見れば目的地まではたどり着くことができるし、看板の案内を見ている方が自分が知らないことに出会える。道の駅によれば周辺の見どころも教えてくれる。
そういった未知の知らないことに出会うために旅に出ている。
ホテルの制約がなくなるバイク旅は考えるととても楽しそうに思える。
どうせお風呂は温泉に入るわけだし、ホテルは候補地として基本は道の駅なんかで野宿するのは楽しそうだ。
そういった意味では次のバイクはやっぱりロイヤルエンフィールドのヒマラヤンにフルパニアケース搭載が良さそうではあるが、このバイクが走れなくなるまで乗りたい気持ちもある。
もうすぐ5万kmなのでいよいよバイクの中古価値は死んでしまうだろう。
それでも今回もいくつもの峠道を楽しく走ることができたし、車両の不具合も出なかった。
今年もまだまだお世話になりますの気持ちで整備しよう。