#180811-14 長野〜京都 3DAY #01

前回の投稿でも書いたが、今年の夏はGWにできなかった長野〜日本海経由の京都行きを行った。
直前まで本当にやるのかを真剣に悩んだが、いざ長野に到着して走りはじめてからはとても記憶に残る素晴らしい旅だった。

DAY1 長野〜木崎湖〜新潟〜富山県高岡市

Relive ‘おねがい巡礼’

GWに東京〜日本海側〜京都行きは古い投稿なので、そもそも何故GWに東京から京都へ行こうと考えたかというと、長野県にある木崎湖へ自転車で行きたかったからだ。
木崎湖と聞いて何があるとわかる人には説明が不要だが、ようはアニメの聖地巡礼。
2002年に放映された「おねがい☆ティーチャー」、二作目「おねがい☆ツインズ」や「あの夏で待ってる」の舞台が木崎湖だ。

個人的に聖地巡礼をボクはしない。
アニメは見る方だが、聖地巡礼に行くほどアクティブなオタクではないからだ。
だから秩父や大洗には良く行くが、何度いっても「ガールズ&パンツァー」「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「心が叫びたがっているんだ」の聖地!と知っていても何の感慨もわかない。
純粋にそれらの作品は好きだから、街でアニメキャラクターを見れば、なんとなく嬉しい気持ちにはなるのは間違いないのだが。

それでも木崎湖に聖地巡礼目的で行きたいと思ったのは、ボクの青春時代(とはいえど高校卒業後すぐだが)の思い出深い作品だからだ。
同じ寮に住んでいたオタク友達の部屋に毎日入り浸ってアニメや漫画を見させてもらったことを今でも思い出す。(そんな彼とは今でも友人だ)

あの作品もだいたいが夏の時期の話だったので、今回行くことを選んだ。


しかし、そうはいっても台風が接近している日だったので、前日に用意をし寝床に付くまで真剣に悩んだ。せっかく新幹線を使って長野まで行ったとしても、雨だったらどうするのかと不安でしかたなかった。

翌朝、天気予報を見ると、長野県は午前中晴れのち曇りだった。
あとは天にまかせてみるかーと、輪行の準備をして電車に乗ることにした。

お盆休みの2日目なら新幹線もまだ余裕があるだろうと考えたが、これは大いに甘い考えだったようで、混雑車内では席につくどころか不自由な体勢で長野につくまでの2時間は辛いの一言だった。それでも長野が近づくにつれ窓から見える空模様が晴れだったことは、ボクのテンションを大きく上昇させた。つまり絶好のサイクリング日和だ。

長野駅には09:30に到着した。改札を抜けた後、駅前の空きスペースで輪行を解いていく。GWで無念のリタイアをした、あの日の続きを始めるのだ。

サドルにスタビライザーをつけてから、サドルバッグを付けるのには少し手間取った。荷物を前に詰め込みすぎるとスタビライザーの幅に入らなかったのだ。荷物の詰め込み方を外からこねくりまわして調整する。しかし一度つけたあとは抜群の安定感を感じさせていた。(前回の投稿にも書いたが、スタビライザーはこちら「WOHO The X-Touring アンチスウェイ サドルバッグ スタビライザー」)

駅前には同じように輪行してきた自転車乗りの方がいたが、服装からすると気軽なツーリングのようだった。空のボトルをコンビニで買った水で満たし、早速木崎湖に向かう。

なるべく天気のうちに到着したいと考えたが、木崎湖までは上り調子が続くので思うように速度が出ない。
それでも見たこともない道、知らない景色のため自転車で走る喜びに満ちあふれていた。どこを見ても知らない道と景色。ボクはとても大好きだ。

木崎湖手前には傾斜の強い山道があり、そこが一番スタビライザーの効果を感じた。去年の実家への自転車帰省した時も同じ用な荷物量で箱根を登ったが、あの時やはりダンシングがしづらくて苦労した。しかし今回はスタビライザーのおかげでダンシングしてもサドルバッグが揺れないため、とても登りやすかった。

坂道を登りきったあとは木崎湖まで少し下っていた。
木漏れ日の中を走りながら、頭の中ではLOVE A RIDDLEの映像が流れていた。

松本と長野、どちらから木崎湖を目指すかを新幹線に乗るまで悩んだが、長野からのルートで大正解だった。坂道を降りると木崎湖の横にでるため、景色が開けた時に飛び込んでくる、青い空と緑の山間に広がる青い湖のコントラストが美しすぎた。この時ばかりはアニメの映像と現実の映像がシンクロしたような錯覚すら覚えたほどだ。

旅の思い出に有名な浅橋から写真を取りたいと思っていたので、浅橋を探すとキャンプ地にあるという情報を見つけた。湖に沿うような道でたどり着けるようで、そのまま湖沿いに自転車を走らせた。天気は晴れのままで、最高の気分だった。

キャンプ地にたどり着くと、1時間以内の見学であれば無料(1時間以上は300円)とあり、管理人に見学を告げると入場証を渡された。それを首からさげて浅橋に向かう。
お目当ての浅橋が見える景色はまさに、あの映像のままでまたも感動した。

さすがに一人でオープニング映像のポーズをとるのは死にたくなるほど恥ずかしいので、写真だけ撮ってすごすごと退散した。
今まで聖地巡礼の良さがわからなかったが、この時にそれを少し理解することができた。
つまりアニメ映像の世界の中に自分が入ったような感覚を味わえるわけだ。

木崎湖についたのは13時すぎで、ここまでの距離は45km。
初日のホテルは新幹線の中で高岡市に取っていたため、残り距離を計測すると170kmと表示された。ここから60kmほどは下り区間が続くが、天気も気になっていたし、何より連日走るので少しでもホテルに早く到着し体を休めたかった。
ホテルに到着してから洗濯物などが必要なため、バタンキューができないので、それを見込んだ時間が必要だ。

結局木崎湖に滞在したのは30分ほどだった。
いつものことだけど目的地滞在時間を考えると悲しくなる。

まずは糸魚川を目指そうと、太陽が真上の時間にひたすら自転車を漕ぎ続ける。
しかし今回の旅行で一番の難所がこの木崎湖から糸魚川のルートだった。
平均2kmを超える長く暗く側道が穴だらけという恐怖のトンネルがいくつも続く区間だった。これは自転車で走ると事故しまくるルートだ…。しかも今回は下りで早く抜けれるのでよかったが、上りでこんな場所を走っていたら命がいくつあっても足りないのでは…。

後で調べると側道のような物があるようだ。
それでも特定のトンネル区間はやはり避けれないようで、もし通る場合は尾灯や反射ベストが必須な気がする。

トンネル区間を超えた先は日本海だった。
北陸には何度か訪れているが、日があるうちの日本海は初めて見たため、自転車を停めて、しばらく海を見て過ごすことにした。
全て下り区間とはいえ60kmを降りきるには時間がかかり、この時点で夕方になっていた。

あとは平坦!とすぐ隣の県境に向かうが、海沿いの道は、アップダウンの連続だった。しかし海側に開けたコの字みたいなトンネル含めて、永遠と海を見ながら走ることができ、美しい夕暮れの景色を目に焼き付けながら走れたため、とても印象に残った。

結局富山県に入って少しすると夜になったため、景色を楽しむことができなくなる。あとはひたすら道路を走るだけ。
しかしこの時、補給食を食べようとしたら前歯付近の差し歯が取れてしまい泣きそうになった。

結局その日のホテル(α-1高岡駅前)についたのは、ナビアプリの到着予測時間の23時より2時間前の21時だった。
このホテルは若い頃に仕事の滞在先としてお世話になったため選んだのだ。

事前に自転車で行くことを伝えていたため、従業員スペースの倉庫に自転車を預けた。輪行状態にせずに預けることができるのは、とても助かる。α-1全店がそういう対応をしてくれるわけではないのだけど、今まで自転車で泊まったα-1では自転車に対して割と好意的なので、価格の安さもあって利用率が高い。

ちなみに過去に泊まったα-1での自転車対応は

  • α-1郡山駅東口:そのまま客室に持ち込んで良いと言われた
  • α-1いわき駅:預かり不可。輪行状態にしてから客室へ持ち込みのみ可(預かり不可)
  • α-1高岡駅前:1Fの従業員倉庫預かり(そのままの状態)
  • α-1鯖江:預かり不可。80円で自転車保管用ビニールを買うことができ、ホイール前後を外して、本体をビニールにいれて客室に持ち込む

という感じだ。
各ホテルの自転車客への対応は諸々あるけど、突然泊まりたい(輪行袋がない)状態では注意が必要で、事前に電話をする際に「輪行袋がないことと、お預かりをお願いできるか」をボクは確認するようにしている。もっともしていても「できない」と言われたことがあるので、油断はできない。

結局、この日は洗濯などをしていると深夜となってしまったので、コンビニでご飯を買っていそいそと床についた。
200kmを超えていたことと、トンネルの多さからの精神的な疲労ですぐに眠りにつくことができた。

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