#250624

専用設計ならではの絶妙な焼き加減。
こだわりのホットサンド。

晴れたある日、メインバンクが三井住友銀行のボクは最寄りの支店まで歩いて向かった。
三井住友銀行Olive利用者は同支店ATMの利用手数料がいつでも無料だからだ。
前は月2回はコンビニ利用無料にしていたが、コンビニ支払いでポイントUPに設定しているので、やや面倒ではあるものの月に1度その月で使うと決めている生活費を降ろし工面するのでそこまで気にならない。

一つ隣駅にある支店からの帰り道、信号を待っていると緑色の蛍光管で店名がついたお店が目についた。もう何年も生活しているがいつの間にできたんだろうかというくらい自然に佇んでいた。
近づいて見てみる。また意識バク上げ系のコーヒースタンドかと思ったら、ホットサンドを売りにしたお店のようで、「専用設計のトースターだから実現したサクサクともっちり感」というコピーにとても惹かれた。
値段も手頃でたまごサンドは290円だった。

時間も時間だからだろうけど暇そうな店員さんに注文。
待つことしばし。頭の中ではパリーニのようなプレスされたホットサンドかと思っていたが、本当に専用設計の両面三角形の凹にはめ込んで焼いたような仕上がりだった。

左手にホットサンド、右手にアイスコーヒー。
両手を交互に使い食べる。そんな幸せ。

歩きながらさっそく食べてみる。
サクッ。
トースト加減は絶妙。三角形に切られた食パンの表面・側面に、均一にきつね色の焼目がついている。表面だけがカリっとした食感で、中は食パンの特有の柔らかさが残っている。
トーストされたパン特有の温かな甘みと、潰された卵とマヨネーズの具材。控えめながら確かに存在を主張する程度のマスタード。なんとも優しい味がする。この味は手仕事ならではだろう。
保存用のチルドケースに入っていたため、具材の中心部までは熱が入り切っていない。とはいえどこれ以上温めると表面のトーストが焦げてしまう。
なんともこだわりづくしで価格もこなれていて気に入った。

別の日に訪れるとたまごサンドは売り切れていた。
看板メニューのたまコロ(たまごコロッケ)サンドが430円で残っていたので注文。
コロッケは質の良い油であげたのかじゃがいもの甘い味だけがする。そこに卵が調和していて、これまた優しい味だ。
事前に買っていたアイスコーヒーと交互に口に運ぶ。
なんとも幸せだ。
食べ進めていると、パンにゴマが混ざっていることに気づく。このゴマが小粒だが、いいアクセントになっている。なんとも心憎い。
ホットサンドを最後まで美味しく食べてほしいという作り手の気持ちが伺えた。

どこか懐かしく優しい味に感じるのは、昔大阪に住んでいたころ、何度も通っていた大阪日本橋の喫茶店のモーニングトーストを思い出すせいだろう。

店の場所もそこまで一等地というわけではないし、目立っているわけではないからいついっても暇そうだ。とても気に入ってしまったので最近は積極的に足を運んでいる。

そんな幸せなメルヘン。

6/8,9 モロサワオートキャンプ再訪

唐突にキャンプ欲が突き抜けたのと、前回に機材不良で中途半端に切り上げてしまい、ご迷惑をおかけしてしまったモロサワオートキャンプ場に口約束から再訪することにした。

最近はふらっといくキャンプではTanaxのキャンピングシートバッグ2だけで向かうようになった。荷物は極力少なくしてフットワークは軽くしたい。
テントとタープ、焚き火台・スタッパシート、寝袋・スリーピングマット、それに椅子。大きく重い必要荷物を小さくできないだろうかといつも考える。
最近だとテントとタープを一つにできるニンジャテントは少し購入を悩んでいる。

ニンジャテント ¥59,400

重量1.1kgで前室があって、一番長いスペースで220cm、横幅120cmなのでギリギリ荷物も室内に入るのも悪くない。
気になるのは値段だけなので、どうするかなーの気持ち。

モロサワオートキャンプ場について

キャリアの電波状況はauは圏外手前、softbankは快適らしい

前回来ていたので知っていたけど、やっぱりau回線は繋がりづらい。
他のお客さんが言っていたけどデジタルデトックスと思えば良いかもしれない。

また今年のGWにエリアが拡張されたようでサイトスペースが増えていた。
この日もお客さんで埋まっていたし、何気にこのblogの訪問理由でもそこそこ多い。
山奥でとても静かだし、カン・ペットボトル以外の生ゴミは破棄して貰える。さらに薪は一束500円。洗い場には洗剤とたわし・スポンジが完備されていて、トイレも水洗。
それが1,500円で利用できるのはとてもありがたい。
欠点はau回線だけが……という気持ち。


サイレンサー交換

今回は2回目と油断していたのもあるけど、またしてもキャンプ場への到着が遅くなった。
そんな余裕のない気持ちから入口でブレーキのかけ方が雑だったため、サスペンションが動作して底打ちしてしまった。翌日気がついたけどマフラーとサイレンサーの接続にズレが生じていて直管爆音になっていた。

まぁでも叩けば治るかなーと思ってディーラーに持っていった。
「マフラーを完全フリーにしても入ろうとしないので、サイレンサー部分全体が歪んでしまっていますね……頑張ってみましたがどうにもならないので交換です……」
と言われてしまった。
お見積りしたらサイレンサー部分は結構大きなパーツで部品代28万円。
目の前が暗くなった。

ささっとヤフオク中古を探すとタイミングよく1万円であったので、申し訳無さげに「ご無理な上でお願いとなるのですが……」と切り出したら、「持ち込み上乗せにはなりますけど可能ですので購入してください。運が良かったですねw」と笑顔で返答頂いた。
本当にありがたい……。

というわけで現在修理中。
突然別れを告げられそうになって心の準備が!となるところだった…。


後日談(2024/06/28)

去年の車検からお世話になっているDucatiディーラーにご無理をお願いしたにも関わらず、取付工賃・修理で5万円以内でご対応頂けた。正直サイレンサー部分なんて作業困難すぎる部分だから8万くらいかなーと思っていたのでだいぶ安く済んで良かった……まだまだよろしくの気持ち。

#160624

今年も梅干しとらっきょうを漬けた話

今年は例年よりも値上がりしていたので悩んだものの、なんだかんだで自分好みの塩辛い梅干しやピリ辛のらっきょうは、市販品でなかなか出会えないので作ることにした。

らっきょうは去年1kgを漬け込んだものの、結局1年で消費してしまったので、今年は2kgを漬けることにした。
梅干しは近場の八百屋に中々入ってこず、スーパーの方で陳列していたものが傷み始めものが半額になっていたので購入。できればこちらも2kg漬けたいと思い、追加で別のスーパーで青梅を購入した。

傷んでいた方は追熟する必要がないので、早速漬け込み。
一晩経ったら早速梅酢ができあがっていた。
青梅は追熟してできたら追加して漬けよう。

なんだかんだで手慣れたもんだ。
実世界のんびり喪男生活。

余談だが、古来より保存食と言われてきた梅干しは、今では塩分控えめな消費者傾向のため長期保存するには塩分濃度が足りないらしい。
ボクは古来と同じく塩分濃度20%で作っている。(梅1kgに塩200gの割合)
これも市販の梅干しは酸っぱいけれど、ボクが家で食べてきた塩っ辛い梅干しとは異なるのがどうしても気になり作ろうとしたのが理由だ。
一般的な塩分濃度8〜10%は冷蔵保存で半年が賞味期限の模様。
残っている場合はお腹のベンチマーク。対よろーの精神で。

#010624

金曜日。
乗車した電車で空席を探し、車両を移動したときに頭を強打した。
背が高すぎることで良いことなんて何一つない。

いつもはたんこぶができて痛打時の痛みだけで済んでいたが、この日はその後もずーっと内側に張り付くような痛みがあったので「これは内部出血でもしているか?」と思うようになった。

それなら帰社後に病院へ行こうと思い、最寄りの脳外科へ連絡。しかしあいにくと学会でお休みの録音留守電が再生された。土曜日は晴れの予報だったのでどこか行こうと思っていたが、仕方なく病院へ行くかーとぼんやり考えた。
しかしふと脳の出血ならこのまま逝去できるチャンスなのでは?と思い至り、それなら部屋と冷蔵庫を綺麗にした後、最後の飲酒を洒落込むことに決めた。

帰り道にここ数年でよく通うようになった角打ちで生ビールを数杯飲もうと立ち寄ったが、1杯飲んだら「もういいや……」と突然飽きてしまったような感覚に陥り店を出た。
そこからは自室までの道を月明かりの中、トボトボと歩いた。
意外と最後だと思ってせっかくだからとやろうとすると何もできないし、あまり満たされないことに気づいた。空虚だ。

部屋に帰り、まずは冷蔵庫の中にある傷みやすそうな物をすべてゴミ袋に入れ、ごみ集積所に投げ込む。トイレと風呂を掃除し、あとは掃除機をかけるくらいかと思ったが、さすがに深夜に掃除機は迷惑すぎるから許してもらおう。
最低限、これで起きることができず死体になったとしても腐臭になる割合は減らせるはずだ。

その後は風呂で身綺麗にし、最近お気に入りのシンレモンサワー500mlを飲みながら、最後に何をしようかとパソコンでやることを探したが、何もなかった。

最後にしたいことって一体何なんだろうか。
ベランダに出て、静まり返った町並みと遠くにそびえたつ塔をぼんやりと眺めながら、そんなことを考えたが、本当に特に何もなかった。意外と満ち足りた人生だったのかもしれない。そんなことを考えていると、ふと「なんとなく気が済んだ」そんな感覚になった。

これでもし目が覚めることなくても、それはそれでいいや。
そう思いボクは布団に横になった。


で、結論としては普通に目が覚めた。
なんだよ、せっかく……という残念な気持ちと、「こうして今日もまた世界は続くのでした」というままならない世界のナレーションが聞こえた気がした。

一応土曜日に脳外科へ赴き、MR検査をした。(¥7,000)
「何の異常もないですね。ご安心ください。とても綺麗な脳です」
という褒め言葉なのか悩む診断を頂いた。

辛谷園。

#180524

GR III HDFの購入抽選に申し込む

身の丈なのか思い入れなのかは曖昧だが、結局GR欲しいなーという気持ちが残り続けているので、GR III HDF購入抽選に申し込むことにした。

Canon EOS 5D MarkIVもまぁまぁ買いやすい値段にまで落ちてきているけれど、どうしてもバイクに乗って、あの大きなカメラを持って歩く自分がイメージできなかった。
バイクも自分も身軽でありたいという気持ちがあるため、極力荷物を持ち歩きたくない。そういう自分にはポケットに入るGRのサイズが一番合ってる気がする。

ソール・ライターの写真が好きすぎるので、いつかはLeicaが欲しいが、どうしても持ち歩いている最中に壊すビジョンが払拭できない。
コケるイメージが払拭できない。とバイクの免許をとらなかった過去の自分が今ではバイクでウロウロしているのだから、何かをしているイメージができないというのは「今は」というだけかもしれない。

大切なのは一歩を踏み出す気持ち。
でも200万円はムリ久保ですー。

#130524

tumblrを読んでいると面白い話があった。

以前、ハーバード生に『今の自分がいるのは何のおかげだと思うか』というアンケートを取りました。

1位は、親が早くから文字を教えてくれたこと。
2位は、家族がさまざまな話題について議論する家庭であったこと。
3位は、色々な場所に連れて行ってくれたこと、でした。

つまり、文化資本が高い家庭であったということです。

文化資本が高いかどうかはわからないけれど、子供嫌いな母親が「家にいると気が滅入るし、邪魔だから連れて行って」とボクは幼少期からよく父親の車に乗せられて色々な場所を旅をした。
文字については、その時に買い与えられる食玩(お菓子にプラモデルがくっついている)の説明書に書いてある文字や看板類を物珍しさで覚えたような記憶がある。

ネットワークが発達して、旅をしなくても情報を得ることができる世の中になったけれど、未だにボクが旅に出るのは、そんな子供時代を過ごしたからな気がする。
五感で感じ、学ぶ以上の勉強はない。

きっかけは悲しいものではあったけど、そんな両親で良かったなーと思う。