Macbookを購入してから気になるようになったことが2つある。
それは、ディスプレイについているカメラとマイクの存在だ。
アクセシビリティ設定でカメラの使用を許可しなければカメラは起動しないし、マイクも起動しない。そう説明されわかってたとしても、本当に?という気持ちが澱のように心に降り積もる。陰謀論者ではないが、迷惑メールでくるあの一文を見たときはWebカメラをもっていなかったので一笑に付していたが、Macbookのカメラという存在ができたことで可能性を0にしきれない。それがそこそこのストレスになった。
マイクは300円払って「Mute」アプリを購入した。
無料のアプリにも同様の機能を持ったものがあった。しかし流石にハッキング対策を行いたいのにケチってバックドアを作ってました。は笑えないバカさになると考えて支払うことにした。
もう一つのカメラだが、これはどうもシステムで強制的にオフにすることができそうになく、アプリも存在していない。
そうなると設定が有効なことを信じるかカメラが起動しているかどうかを逐一確認するしかない。いやそんな確認めんどくさすぎるが?なんで仮想敵とだるまさんがころんだなんてしないといけないのか。
色々調べると物理的にマスキングテープを貼るとか、カメラカバー(貼り付けてスライドON/OFF)がでてきた。(Appleはカメラカバーが原因でディスプレイが壊れたとい修理報告が多いから辞めろと言っているようだ)
さらに他の対策を調べると木製のカメラカバー(2,000円)まで出てきた。
いやさすがに値段よ……しかし発想は悪くない。
小さい木材に8mm×10mmの溝を掘ればいいのだ。そんなものは木材販売所で加工してもらえるのでは?と考え、新木場にある「もくもく」にでかけた。
ちなみにMacbookのディスプレイについてるカメラ部分のアイランドサイズはW35mm×H10mm、ディスプレイの厚みは5mmだ。
「もくもく」の入口カウンターに小さな端材があったので、ウォールナットで良さそうなサイズを見繕い、溝をお願いしようとすると溝は自社でやっておらず見積もりからと言われた。
それなら薄い木材と小さい角材を組み合わせてコの字の部品を作れば良いと気づいて、見繕って購入。(250円ほど)
購入した木材の手触りから、ヤスリで表面がけしてもディスプレイに傷がつく可能性が捨てきれなかったので、東急ハンズへ行きフェルトも購入した。
散々あるき回ってしまい疲れたものの、こういうのは買ってきてすぐに作るぞってやらないと、また後回し後回しで作らないオチが見えたのでサクッとDIY開始。
35mm幅で木材を切断し、木工ボンドで固定しながらヤスリがけを行って段差をなくす。
その後フェルトをいれて接着。
そこまで苦労することなく完成。
早速取り付けてみると思いのほか悪くない。
あとはウォルナット色に塗装すれば目立たなくなるだろう。
労力と見合うかどうかと言われると、たぶん見合わない。
しかしカメラを物理的にオフにできることは、絶対的な安心を得ることができる。
それを僅かな労力で手に入れることができたのでかなり満足。
でもこの手の商品がそこまで世の中に出回っていないということは、普通はそんなことを考えないのだろうかと、ぼんやりと思った。
そして材料は安かったのだけど、900mmと長いものしかなかったので材料がすごく余ってしまっている。世間的に需要がないとなると余剰分で作ってメルカリとかで売っても二束三文になりそうだ。
余談
歩いて帰宅途中もう少しで自室というところで気づいたのだけど、マスキングテープの黒を買えば安く済んだのでは……?と気づいた。
マスキングテープというと黄色や白みたいな印象があったため、貼ると目立ちそうという理由で候補から外していたけど、黒もあるのでは……と調べたら案の定あった。(マスキングテープ MT Slim 3mm マッドブラック MTSLIMS11R)
おまけにヨドバシカメラで214円配送無料で注文できた。なんてこったい。
ここまで読んでくれた方は、迷わず購入して対策にしてほしい。
ウロウロと時間をかけあるき回り、ヤスリを削って作るという愚かな行動をしたのはボクだけで良い。
自己満足こそ最高の快樂。