来年もこのままだと今の場所に住み続けることになる。
部屋は結局2年越しに自分の理想図通りに完成したことになるが、あと一点だけ気になる箇所がある。
それが神棚。
ボクは元々は無神論者で、仏教やキリスト教には関心がなかった。
大宮に住んでいた時、借りていた部屋の裏手に氷川神社の分社があったことがきっかけで、神社仏閣を意識するようになった。とはいえどそこまで強く意識していたわけではなく、「神様の住処が近いというのは何だか神聖な感じがして良いな…」という程度だった。
あれは関東に再上京して1度目の年越しをした日。
特に理由があったわけでも「らき☆すた」がとても好きというわけではなかったが、“自宅から自転車で出かけるには距離的にちょうど良い場所にあったから“という理由で、鷲宮神社へ初詣に行った。とても寒い日だった。
鷲宮神社への道は、峠や山のない平坦な道だったことと、関東はお盆と元旦は帰省のためか人が減る傾向にあるため、さして労せずに目的地である鷲宮神社に到着した。もっとも着いたのは日暮れだったのですっかりと辺りは冷え込んでいた。
境内は初詣客で溢れていて、自転車を金網に括り付けたボクは参拝客に紛れ初詣を行った。
お賽銭を投げ入れ願い事を済ませた後、何か自転車でも持って帰れる縁起物を…と考えたボクは社務所に向かった。
絵馬や御神籤を求めて参拝客がごった返す中、縁起物を物色していると「幸運蛙」というお守りが目に止まった。「幸運蛙」という語呂が良かったことと値段も手頃だったことが重なり、ボクは代金を奉納し帰路についた。
その1月後、1万円を個人的な用立てで使ったあと、会社から偶然1万円が戻ってくるということが何度か重なった。その時は「なんだか幸運蛙はご利益があるかも」という軽い気持ちだったが、自転車で旅をしている時に神社をみかけたら、なるべくお参りするようになった。
そのおかげかどうかはわからないが、幸いボクは自転車で遠出しても危ないと感じることが少なくなり、また危ないと思った時には運良く助かるということもあった。そんなこともあってボクはすっかり神道に傾倒してしまった。
話は現在に戻る。今の部屋でも破魔矢を飾る場所は用意したが、神棚を作るまではいっていなかった。その理由は「部屋が賃貸で鉄筋コンクリート壁のために穴をあけるわけにもいかなかった」という理由だが、実は解決策があったことを最近知り、それならば今年の年末までに神棚を作ろうと決めたのだ。
先日、大洗へ行った時、帰りに鹿島神宮で天照様の真宮大麻(御札)と、須佐之男様の札(崇敬神社札)は購入した。つまりあとは氏神様の御札と神棚を作れば良いわけだ。
できれば榊も飾り本格的な神棚をご用意したいと考えているので、またその経過はこちらで報告予定だ。