笠間で栗を食べる。水戸でサウナに入る。

金曜の昼。ディーラーから車検完了の連絡があったため、土曜早めに取りに行く旨を返信し、受け取り後そのまま出かけることにした。
ただ「どこに向かうのか」という課題にぶつかって悩むこととなった。

先週は横浜に行ってそこそこお金を使ったこともあり、できればそこまで遠出にならない範囲に収めたい。ディーラーが埼玉にあることもあり、せっかくなら群馬・栃木に行こうと思った。寒くなる前に軽井沢へ再訪し、Apple Pie Labのアップルパイを食べるのも悪くない。
しかしそうはいっても11時から軽井沢に向かうのも少々時間が悪いように思えたことと、今週は関越道で大きな事故が2日間隔で起こっているため気が乗らなかった。

「バイクの調子を見たいだけだし、ちょっとフラフラ走るなら……」と茨城で一人でふらっと立ち寄れて良さそうなサウナを探してみると、「SPA&サウナ ゆるうむ」が色々な種類のサウナが楽しめて¥1,880とお手頃だった。
地図を見ると近くに笠間もあるため、栗を食べてサウナに行くプランにした。


最寄り駅前の花壇にタバコの吸殻とチューハイの缶詰が咲いていた

気になったので拾い、「確か駅改札前にゴミ箱があったよな」と持って行くとゴミ箱が撤去されていた。そりゃポイ捨てされるわけだ。
ゴミ箱がないからゴミなんて持ち歩きたくない人はその辺に捨てる。当たり前の帰結。
仕方なく付近でゴミ箱を探し捨てた。

ゴミなんて目に付く範囲にあったらあるだけ増えていく。ゴミを捨てる人は「誰かが捨てているなら自分も捨てて良い」という理屈に至るため、ゴミは極力目に付く範囲で無くすのが美観を維持する手軽で効果がある方法だろう。
「捨てる人間のモラルの問題だろう」は仰るとおりだが、そんなモラルがある人間を前提にした話はモラルがない人間には通じない。少なくとも社会的倫理感を理解するにはある程度の学が必要。「今でしょ」の林先生も言ってることだけど教育って贅沢なんだよね。


バイクをディーラーで受取り、安くない金額をお支払い。
最近エンジンエラーの警告灯がついていたことを相談していたため、診断機のエラー履歴を見てもらうと、ECU(エンジン・コントロール・ユニット)のエラーが出ていた。Super SportやMonsterでも出るときはでるらしく、無視もできるし消灯もできるけど気になるなら交換(30万)と言われる。(型番は28642811F
「6万km乗っているので、そろそろ色々なところがガタが出始めてしまうころですね…」というのもトドメとなり、受け取ったバイクで走りながらこれからどうしようかなーと思いながら高速道路に乗り北上した。

スロットルを捻れば快調に加速する。
交換したスパークプラグでエンジンは快調だし、タイミングベルトとチェーンも交換したので故障が懸念される部品はないと思っていたけれど、まさかのコントロールユニットが爆弾を抱えていると知ったことで少し心が暗くなった。
こんなに元気なバイクなのに壊れる可能性があるのか……そう思うと乗り換えの時期が来たのかと感じるようになった。

東北自動車道を走りながら思うのは、SNSでは大きな社会的問題が声高に「こんなの許されない!なんとかしないと!」という見るだけで精神を疲れさせる投稿が溢れている。
しかしそんな考えても仕方がなく、解決することに膨大な労力を有する問題を僕たちはどうすることもできない。
万に一つでも突然なろう小説のようなボクが考える最強の解決策がでてきたとしても、その解決策が実行されるのはまた別の話だ。
そしてどうしてそれが万に一つかというと、駅前のごみ問題にせよ、目の前にあるバイクの乗り換えの問題にせよ、自分の身近で起こっている問題を解決すら十二全にできない人間が、大きな問題を解決しようだなんて烏滸がましいにもほどがある。
大きな問題が気になるなら行政に嘆願するべきだし、ローカルな問題なら地域掲示板や何かで働きかけるべきだろう。
ボクたちが個人レベルでできることは目の前やせいぜい手が届く範囲でしかない。それらの問題を十二全に解決できるようになってから大きな問題に取り組むべきだ。下手の考え休むに似たり。


佐野を過ぎたあたりでふと高速下に道の駅の看板があることに目がついたのでICを降り、あまり走ったことがなかった国道50号線で水戸を目指した。
さっそく「道の駅 みかも」に立ち寄ると、レストランで蕎麦が人気のようだった。
ちょうど目的地を探しているときに旅行・グルメ雑誌で「栃木で今お蕎麦が話題」と特集が組まれていたのを目にしていたので食べてみることにした。
味は美味しいと思うのだけれど、ボクは蕎麦の良し悪しがよくわからない…。

その後はのんびりと道沿いを走り笠間を目指す。
ただ結構のんびりとあっちへフラフラとこっちへフラフラとしたためか、笠間についたのは16時手前だった。
「もうそろそろ着くから、そろそろモンブラをどこで食べるか考えるか」と調べるとだいたい15時、16時閉店だった。終わってる。(文字通り)

一応「栗のいえ」という古民家を改装したお店が18時まで営業していて、雰囲気も良さそうだったので向かってみたものの、店先には無慈悲な「予約した方以外の本日分はすでに完売しております」の張り紙。悲しみしかなかった。

「道の駅 かさま」なら前食べたLa Kuriがあるだろうと向かってみると、いつのまにかキッチンカーで色々なモンブラが提供されているようだった。
一番並んでいるキッチンカーの列にならんでみたものの、思ったより時間がかかりそうだったので他の空いている他のキッチンカー(栗ノ絲)で食べることにした。
栗ノ絲は0.5mmの極細マロンクリームが売りらしい。そして全然こちらで正解だった。とても美味しい。極細のマロンクリームは食感が柔らかで新しい食の体験だった。味もLa Kuri同様にしっかりとした栗を感じる。むしろこの細い糸が栗の繊維のような舌触りを生み出し、より栗らしさを感じる。
またモンブランの中(コア?)をスポンジかミルクジェラートで選べたのでミルクジェラートにしたがこれまた大正解だった。冷たさとミルクの味わいが濃厚な栗と調和してとても美味しい。

もう一つ行けそうと他のキッチンカーを覗いてみると、時間が遅かったせいか店じまいとなっていた。(17時で道の駅がしまるため)
しょんぼりしていると施設内レストランで栗ソフトにモンブランのような栗クリーム、その上にマロングラッセが乗ったものが売られていたのでそちらを購入。これまた美味。
許して脂肪。ダイエットはまた今度だ。


SPA&サウナ ゆるうむでゆっくりする

「道の駅 かさま」から下道で30分ほどで「SPA&サウナ ゆるうむ」に到着した。
60分、90分と時間でコースが選べるものの館内着¥300、タオルセット¥300をつけると時間無制限¥1,880円と大差がない。なんならLINE友達登録で-¥100だから特にこだわらないならそちらのほうがお得だ。

全くの余談だけれど、館内は休憩スペースが多く畳スペース含めて寝る場所があることに加え、朝9時まで営業している。(25時以降の深夜利用は+¥2,200)Googleのレビューで「バイクツーリングで仮眠利用しました」とあったので確かに仮眠施設としても良いかもと思った。

塩サウナ・ハーブサウナはややぬるめ。売りの8段タワーサウナは高温。屋外にあるハーブスチームサウナは頭のおかしい狂った熱さ。ナイトレインで例えると8段タワーサウナだけ高難易度できっちーとか思っていたら、屋外のハーブスチームサウナは深き夜Lv5だったみたいな感じ。
室内でファンが回っていて空気が循環しているために熱風で肌が焼けるように痛い。激痛。
あとはハーブスチームサウナの横にある紐をひっぱると頭上の桶が回転して冷水バケツプレイができるのは本当に面白い。セルフ罰ゲーム。やってみると結構気持ち良いので癖になる。

サウナ目的で何度も訪問したいか?と言われるとやや悩む塩梅のお店。
値段で考えると良いのだけれど、類似している千葉の「お風呂cafe かりんの湯」と比べるとあちらの方がバレルサウナとフィンランドサウナがどちらも熱くてサウナ体験としては好み。
純粋なサウナ施設というよりサウナのエンタメ施設(スパメッツァおおたか 竜泉寺の湯と似た系統)に思える。

サウナを堪能した後、せっかくなので休憩スペースでゴロゴロと休む。
いつもこの手の施設にくると悩むのだけど読みたい漫画があまりなくて、雑誌しか読むものがない。ただ雑誌は雑誌でだいたいの物は楽天マガジンで目を通しているので読むものに困る。珍しいローカル雑誌があれば読むという感じになっている。なんなら階段に飾り本で置かれていたサウナ書籍の方が興味を惹かれた。
この日は「地元を愛せ 水戸ローカル」みたいな雑誌を読んで過ごした。

のんびりしていると良い時間になったので高速に乗り帰路につく。
さすがに21時が近いと常磐道はガラガラで走りやすい。
車検あがりで元気に加速するバイクに乗りながら、まだもうちょっとだけ頑張って、また一緒に旅に連れて行ってほしい。そんな気持ちを抱かずにはいられなかった。

#111025

横浜中華街にある室内サウナHARE-TABIに再訪する

バイクは車検に出しているためせ3連休はどこにもいけそうになかった。どちらにせよ台風の影響で天候も怪しかったので、部屋で寝てそうではあった。
そこでたまには電車で横浜へ向かい、昼はサウナで汗をかき、そのあと横浜駅付近で飲むことにした。

サウナは前回の横浜中華街訪問時にも利用したHARE-TABIに再訪した。
天気が良ければ神奈川県には古民家を利用した物などもあるけれど、雨天の室内となるとカプセルホテルなどと選択肢が狭まる。
そこにHARE-TABIは予約無しで2時間利用¥2,420〜と利用しやすい価格なことにくわえ、オートロウリュウの高温サウナ、かなり冷たい水風呂、各チェア上に設置された扇風機で外気浴。
これに加えて浴室内に流れるLo-fi、アンビエントなBGMが流れているのも良いし、横浜といえば赤レンガ倉庫とイメージをそのまま感じれる室内作りも雰囲気があって良い。

前はサウナがそこまで好きではなかった。
ただ最近は近場の銭湯に併設されている場所に行ったりするようになった。ジョギングと同じで辛さの後に感じることができる開放感に通じるものがある。手軽なストレスと発散サイクル。おそらくここ最近は仕事でストレスをあまり感じていないのも、サウナに行こうと思い立つ理由なのかもしれない。

HARE-TABIは中華街にある場所柄なのかは不明だけれど、利用されているお客さんは近場の銭湯よりも心からのサウナ好きが多いように感じる。銭湯のサウナは安価なこともあって大学生がとワッチョイワッチョイしていることが多い。それが嫌いというわけではないけれど、リラクゼーションに来ているのだから静かに自分のペースでゆったりしたいという気持ちがある。

サウナといえば温泉用に買ったMOKUタオルが大活躍しているけれど、サウナハットも少し興味がある。ロウリュウされたときの熱風がキツイなーと感じやすいのでちょっと欲しい。


サウナ後は横浜駅へ移動し呑んだ。
雨の中ウロウロと店を探し呑み歩きを久しぶりに楽しむ。知らない場所でどこに入ろうかと悩みながら店を探すのは楽しいし、ボクはこの手の自分の直感で店を選ぶのが好きだ。
利用した三浦半島からの地魚を提供するお店も、古くから営んでいる地元に愛されている天ぷら料理屋も安くて美味しかった。

たまにはこういう休日も悪くない。

開催中のAmazon Prime SaleでLogicool MX Master 3Sが安い

Logi Bolt USB-Cが¥2,100円と思うとさらに安い?

昨年購入したMX Master 3SをBluetoothで利用している。Logicool製品は究極的な最適解接続としてUSB 無線接続製品(unifying or Bolt)があるため、可能ならこちらの利用が好ましい。ただ去年の夏にBolt USB-Cが発売されるまではUSB-A接続一択だった。
その上、発売されたBolt USB-Cはお値段がUSB-Aから2倍になった。おのれ…。

Bluetooth接続でも気にならないといえば気にならないけれど、接続が悪いときのもにょっとした動作の悪さが微妙にストレスで、Mac本体再起動でしか解消できない。
それならとBolt USB-Cを買おうと思ったのだけど、Prime Saleでも安くなっていない。

そこで「そもそもそれならMX Master 3Sに付随しているはずだし、そっちはいくらなんだろう?」と見に行くと -17% ¥13,980だった。
「あれ?ってことはこれBolt分引くといまなら¥12,000ほどか?」と気づく。

お悩みどころー。

\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場

6年目(4回目)の車検費用は20万円

さすがに交換部品周期がぴったり揃って高くなった。

  • 車検時定期交換 スパークプラグ(11,860)・エアフィルター(4,100)・ブレーキフルード (3,600) / 交換費用 3,000 x2 + 4,500
  • 25,000km毎交換 タイミングベルト (2.4万) / 交換費用 2.2万
  • チェーン RK 525XXW Black (1.7万) / 交換費用 1.2万

チェーン交換はタイヤ交換のところでやれば3,000円ほどなので高め。ただこちらのディーラーには色々ご相談してサービス頂いているので、その埋め合わせとしてお願いした。

「走行距離的(5.8万km)にそろそろフロントフォークのオーバーホールや、フレームのバランス取りは行ったほうが良いかもしれません」とのことだったので、来年お願いしようと思う。

Panigale V2S 2025に試乗してみた

Super Sportの後継と言われていたPanigale V2 2025に試乗してみた。
車検を受ける一月前に、メルマガのような形で24時間試乗チケットとかを貰っていたので興味はあった。

さすがに何度もディーラーにお世話になっているからなのか、割と気軽に「どうぞー」(ポイッ)と試乗となった。アレなんか保険とかの何かそういう説明……というのもなく割と気軽だった。

跨る前の印象は「なんか小さい……コンパクトなバイクだな」という印象。
後で聞いたらホイルベースでもSuper Sportより小型。
そして跨って見た感じでは、シート高が高く、シートが硬め。このあたりはレースバイクというかロードバイクと同じ感じがする。コンフォートではない。
そしてバイクがとても軽い。小さく軽いので扱いやすさをハンドル越しで感じやすい。

エンジン始動で感じる音と実際のパワー

ノーマルマフラーでもPanigaleらしいポッポッと高めのキレのある音。ただ廃棄出口がシート下のため、Panigale V4、StreetFighter V4ほどウルサイ感じがしない。
これは走行中でもライダーはあまり感じないけれど、周りはどうかは不明。あくまでライダー主観で感じるのは「割と静かだな」という印象。

さて出発とアクセルを開くと、想像していたよりも20倍くらい優しく転がり始める。なんならいきなり急加速するんじゃないかってくらいおっかなびっくりだったため拍子抜けだ。

そしてそれは道路にでても変わらなかった。
Panigaleのハイパワーはスゴイに違いないという印象は良い意味で裏切られる。なんというか「このくらいなら扱える」という感覚の中に収まったハイパワー。
アクセルを捻ってフル加速とやれば、もちろんメーターの針はすごい速度でレッドゾーンを目指していく。しかしこのフル加速にしても何だったらSuper Sportの方が加速Gが強いほどだ。Panigale V2の加速はマイルドに上昇していくので後ろに引っ張られるような加速ではないから、安心感がある。じゃじゃ馬を飼いならすというよりライダーの思う通りに従ってくれる。
Panigale V4が狼なら、V2は犬のような感じ。元は同じ種だけどよりユーザーフレンドリー。

店舗まわり6kmほどを加速したり、エンジンブレーキで減速したりで楽しんだ。
エンジンブレーキはLツインほど急速に減速はしないけれど、マイルドに減速する。どちらかと言うとこのあたりのフィーリングは車で感じる減速に似ている。エンジンブレーキで減速ショックがない。
あとこの日は通常のジーンズだったけれど、股下からの熱をあまり感じなかった。(水温計は103度だった)そういうところでも乗りやすさがある。(ヒートガードジーンズが不要)

その他感じたところだと、シングルシートカウルは気軽に取り付け・外しはしづらいので気分で切り替えという感じではできないらしい。(取り付け・外しに5分ほどかかるとか。でもそのくらい?)
タイミングベルトがタイミングチェーンになっているので4.5万kmで交換になったおかげでメンテナンス費用は少し軽減されたとか。(部品代で同じになってそう)

音速で見積もりを作られ、クルーズコントローラー・グリップヒーター、ETC込みで(これは今の付け替えてくれないんかなーと思った)、262万円。
Super Sport下取りだと40万になるらしく、222万でいけますよーといわれたものの、先立つものがないので「検討しますー」と退店。

実際問題、今のバイクに不満がないのでやっぱり潰れるまで乗ってそう。
助けて石油王。

#011025

そんな日もある

昨日から歯が痛いというよりかは噛み合わせと響くような痛みに苛まれている。
一晩寝たら少しずつ収まっているから歯茎に細菌が入って腫れているのだろう。抗生剤で治療はできそうだけど、自然治癒もしそうなので少し経過を見ようとおもった。
ただ痛む歯茎近くの歯に食べ物があたると、もんどり打ちたくなる痛みに苛まれる。

「このまま食べるのが困難な余生を過ごすくらいなら、潔く逝去したい」

最近のSNSで、「常日頃から希死念慮に取り憑かれている人間は異常。だから自分は異常」という投稿を目にした。「中学校で上手く卒業できなかったのかい?」といいたくなる主張だ。
希死念慮は別に異常でもなんでもない。自分を特別だと思ってるのに、とくに人より秀でた要素を見つけられない人間は、早く諦めてありのままの自分と向き合う努力をするべき。
今がどうしようもなく楽しい人間以外、誰だって消えたい、死にたいという感情に間がさすもんだ。

そんなこんなで「よし、今日を人生最後の日だと思って楽しもう」と退社。
最後の晩餐を何にしようかなーと思うも「噛むのが困難だから人生が楽しくない」だから死にたいんだった……という現実を再認識した。
それなら噛まないで良い酒でも飲むかーといつもの角打ちへ。

人生最後の酒かもしれない、とガブガブ酒を飲んだ。
その後、「そうだ、大好きなモロゾフのカスタードプリンを買おう」とモロゾフがある商業施設に立ち寄り購入。
クリスピー・クリームのドーナッツも見えたけれど、「だめよ。流石にそれはオーバーランよ」と心のマツコ・デラックスが咎めてくれたので抑えることができた。ありがとうマツコ。

さらにお気に入りのパン屋にも立ち寄り、普段だと「カロリー高そう……」と避けていたデニッシュパンも購入。
歩きながら食べると、口の中が上品な甘さと香ばしい小麦の味で満たされ幸せになった。
この上、さらに部屋にもどればプリンも待っている。
いいんですか〜いいんですか〜こんな幸せでいいんですか〜

帰宅し、泥酔ナイトレインで遊ぶ。
当たり前のように紫芋バームクーヘン連続。飲酒運転はよくない。
でも楽しかった。

寝る前に買ってきたプリンを食べる。
モロゾフのプリンは一口、二口目が美味しい。
表面の少し固い部分を薄くスプーンですくい取り食べる。これが至高。
しかしそれは、その後に待っている柔らかい食感の層があるからこそ。
この蛋白ながら程よい甘さと卵の味を少しでも長く楽しむために、底にあるカラメル層までギリギリまでスプーンで掘削して攻めていく。

モロゾフのカラメルの味は濃さとビターさが絶品だ。
商品写真ではお皿にひっくり返しているから、きっとこれは始めから全体に絡めて食べるものなのだろう。だが、ボクはこの最後の最後に少しだけ混ぜて食べるのがベストだと思っている。

一度、贅沢に5個買ってきて「死ぬ前にモロゾフのプリンを嫌になるまで食べてみたい」としたとき、思い立ってこの逆さにするやり方を試してみたけれど、「やはりいつもの食べ方がベスト」と確信した。

ならカラメルない方が良いのでは?というのはまた違う。
実際それは思ったことがあり、自分で作ったときにカラメルを作らなかった。
結果なんとも後味がぼんやりした物になった。
プリンなんて誰でが考案したかは存じないけれど、カラメルを加えたことは、まさに天上の一品に至る神の一手だ。絶の妙。

プリンにも満足し布団に入ると、いつの間にか歯茎はそこまで痛まなくなっていた。
もし明日起きれるならまた頑張ろう。