千葉県 『むつざわ温泉 つどいの湯』は源泉かけ流し(塩化物強塩冷鉱泉)でとてもよかった

千葉県の温泉はどこへいっても景観はいいけど疲れた時に入浴して疲労回復したい。といった自分の体にあう効能の温泉が見つからず、千葉県温泉難民のような状態だった。
埼玉県だと年初にも行ったが、百観音温泉雅楽の湯。鬼怒川温泉なら鬼怒川公園岩風呂、那須なら鹿の湯みたいな、入ってる最中に「効能が沁みる……」と肌で感じれるような温泉に、千葉県では出会えていなかった。
埼玉県も栃木県にしても高速道路を使えば行けなくはないのだけど、できれば湯治感覚で行きやすい温泉は千葉県にないのかなーと思っていたのだ。

去年、千葉県の温泉を調べていたときにこの「道の駅 むつざわ つどいの郷」にある温泉施設が天然温泉で、内湯は源泉かけ流しであることを知った。
よく自転車で行く範囲にある場所だったので、今度はここを目的にして自転車で行こうと思っていたのだが、外れにくいタイヤがスローパンクしてしまい直すのが億劫となり結局去年は行くことがなかったし、ほとんど自転車に乗らない始末だった。

そんな時、知人たちのツーリングで千葉に行くことになったので、それならばここへ行きたいと提案し、南房総をツーリングして向かった。
しかし運悪く施設点検のため休業週のようで入ることは叶わなかった。
(結局そのときは、君津の四季の湯へ行った)

そんな経緯と土曜日は3月並の気候という突然の好機だったためでかけることにした。
実際は昼すぎまで布団にくるまっていたが、天気予報見ると日曜日と比較しても10度差があったので慌てて出かける準備をして、近くだしという理由で選んでしまった。
最近の布団との熱愛っぷりは危険なレベルの怠惰だ。

結局バイクを始動したのは14時頃だった。
迷うことなく高速道路で木更津を目指したが、天気予報アプリを見た時に「強風」の文字が見えたため、アクアラインルートはつかなかった。
結局それは大正解で、千葉市内を通過して南下しはじめると何度もバイクが風で流されるレベルの強風だった。これはアクアラインを走ってたらまたしても死を覚悟するレベルだったと思う。こんあくあーじゃないんだよ。

特に急ぐ旅でもなかったし、目的地を別段設定しないまま地図だけ表示して走行する。一人で用事がないときは高速道路もだいたい90㎞でぼんやり走ることが多い。そう思うと今のバイクのようないかにも高速走行大好きですという見た目のバイクより、もうちょっとゆっくり走ることが似合うバイクの方がいいのかもなーとずーっと思ってはいるが、隣の芝かもしれない。

しばらく走っていると木更津出口の看板が見えたので高速を降りる。
そのあとは気の向くまま風の向くまま地図のコンパスで方角だけを見て、おもしろそうな道や知らない道(自転車で走ったことがない道)を見つけては走った。

天気も良く、いつもどおり南房総の山間部は車もバイクも少ないため気持ちよく走る。
天気予報が言うように本当に3月のような気温でとても気持ち良かった。
時間をつぶすわけではないが、目的もなく気の向くまま知らない道を走るのが楽しくて気づけば17時手前だったので、目に入ったコンビニで休憩をしながら、目的の道の駅をナビにセットした。

幸い道の駅おおたきまでは30分ほどだったので、17時すぎには到着できた。
温泉施設は遅くまでやっているのは知っていたが、併設の特産品販売所が18時にしまるため、物色したいと考えていたので間に合って良かった。
恋する豚という地方ブランド豚のソーセージがおいしそうだったのと、九十九里浜が近いためハマグリが650gで1,000円と悩む価格だったが、ハマグリはまた食べにこようと考えて何も買わず退店し、温泉に向かった。

入浴料は700円(町民は500円、町外は700円)で、タオル類のレンタルは200円だった。
今回は入浴するつもりだったためタオルは持参していた。

早速中に入ると、真新しい施設のようで清潔感あふれる脱衣所だった。
実際の浴室のほうは、サウナがあり、源泉かけ流しの浴槽とリラックス風呂の内湯が2つあった。露天風呂は1つで円形。こちらは岩肌等ではなく近代的なコンクリート造り。それとツボ湯が3つという構成だった。
サウナは千葉は割と多いきがするけど、塩サウナ可能なもので真ん中に塩の桶があった。
時間でミストが噴出されるようだった。あまり熱くなく長時間座っていられそうだったが、サウナ内にテレビ等がないためちょっと暇だった。

肝心の温泉の方だが、ボクは源泉かけ流しの方よりリラックス風呂の方が気に入った。
源泉かけ流しと溝でつながっているため、実質かけ流し状態だし、何がどうリラックスなのかはよくわからなかったが、何とも心地よいお湯の温度でしばらとろけていた。
泉質は顔を洗うと塩を感じるほどに塩分濃度が高く、とろみのあるヨウ素が強いものでとても好みの温泉だった。

浴槽内にある看板を読むと「含よう素-ナトリウム-塩化物強塩冷鉱泉(高張性弱アルカリ性冷鉱泉)」とあり、湯治に最適とあった。たしかに湯治に利用したいと思うほどの良さで、暇があれば来ようと思うくらい気に入ってしまった。

1時間ほど温泉を堪能したため、風呂上がりあとも体がいつまでも温かいままだった。
汗冷えで湯冷めしないようにと道の駅の休憩室で30分ほど休んでから帰路についた。

帰りはいつも通り千葉市内の安いJAガソリンスタンドで燃料を入れてから高速に乗って帰る。この日のガソリン価格は135円(ハイオク)だった。じわじわとガソリンの価格が戻ってきてるのを感じるが、できればしばらくは130円台であってほしい。

帰宅後、温泉の効果なのか眠さが押し寄せてきたので日付が変わる前に布団に入った。
温泉は良いけど入った後の睡魔が強いため、遠出して良い温泉に入ると運転中の睡魔との闘いが辛い。だからできれば近場の千葉県で良い温泉はなだろうかと探していたのだが、道の駅 むつざわの温泉はそんな願いをかなえてくれたようだ。
また行きたいと思った。