悲しみを叫びながら歩いている人を見た
仕事をしなければならないのに、まったくイメージが沸かないので困っている。
想像力はアルコールを飲んだほうが膨らむというのは一理ある。ということで、気乗りはしないがいつもの角打ちに行ってペールエールを注文。
飲み始めてすぐに「いやなんで酒のんで仕事のことを考えないといけないんだが、アホらしすぎる」と本末転倒なことに。
もういいやーどうにでもなれーと通り過ぎる人を見ながら、ジョッキを傾けていると若いビジネスマンが「帰りたい」「もう死にたい」「もういやだ」と叫びながら歩いてきた。心の中で僕も「わかるー。それなー。ほんまそれー」と同意する。
とはいえど22時前後に「帰たい」って、それは今帰ってるのではないのか……。それとも実家に帰りたいの意味なんだろうか。と、ビールを飲みながら横目で見送り考えた。
死への渇望はよくわかる。ボクもいつも希死念慮を抱えている。
とはいえどあの感じだと、銭湯に行ってスッキリすればある程度の精神改善はできそうには思えた。パッと見なので無責任な感想。
意外でもなんでもなく当人が考える死にたいほどの仕事の悩みは、他人からするとくだらないと感じられてしまう。少し前に書いた「思い悩み、逃げたいけど迷惑が!と本人がとてつもなく思い悩んだ末の退職は、職場からすれば毎日のニュースで芸能人が不倫したみたいな感想しか抱かれない」ってのは一つの事実。
そんなことで悩むのは、あまりにも馬鹿らしいと思えると、まーまー楽になる。
あと死にたい時は「よし!最後の晩餐にしよう!悔いのない食事!さぁ、どれにする!?」って考えると意外と決めきれないし、「あっちも食べたかった……明日も生きよ」と辛うじて思いとどまれる。
ボクの悩みがその程度なのかどうかはしらない。
悩みの大中小なんて、その人が感じれるものでしかないのだから他人にはわからない。だから他人から比較されることも、することもしないほうが良い。
そういえば最近似たようなことを知人に言われた。
「人間は大きく2つのタイプで分けられて、知らない人間からの好意を好ましく思うか、気持ち悪く思うかで別れる。アイドルなんかは典型的な前者だから、そういうのが無理って人はそもそもそういうのが向いてない。SNSも前者の方が向いている。反対側の人は当然まったく理解できないみたいな感情になるのは当然だろ」
ボクは完全に後者で、知らない人から良く思われたいって気持ちがない。
そう言われると「たしかにー」とストンと理解した。
ごく一部の仲が良い人と、ほどほどの関係(縁遠いと縁が切れそうのギリギリ)でつながっているくらいで丁度いい。
昨日もnoteで「誰かに読んでほしいのだから文章をもっとこう!」「1日に9人しか見てくれないなんて無価値!」みたいな投稿をみかけて、何のためにそれ書いてるのかよくわからないなーという感想だった。
そんなに「私の人生に興味を持って!」って生き方はボクには無理すぎる。すごいエネルギッシュで眩しい。頑張って生きてくださいねーの気持ち。
ボクはたまたま辛うじてギリギリ死んでないだけの人生だ。
そんな1日。