Pinarello Quattro 2013 Di2専用モデルUltegra 6770をR8050に載せ換える

ボクが乗っている自転車はPinarelloのFP Quattro 2013は、ちょうど6870の11速が出始めた時期で、10速の6770は型落ち品ということで安く売られていたモデル。しかも最上位のDOGMAは機会式とDi2の両立ができていたが、下位のQuattroはDi2専用フレームか機会式かを選ぶこととなり、安く売られていたのは外装バッテリーのDi2専用モデルだった。

あれから5年ほど乗り続け、ホイールをZONDAに変え、BBをDURA-ACEに変えた以外はノーマルのまま乗り続けていた。
ここ1年ほど前からバッテリーが勝手になくなったり(漏電)、シフトレバーのスイッチがおかしかったりと不調が出始めたが、R8000の発表を見るまで「6870に魅力を感じないしいいやー。買い換えるならDURA-ACEにしてみたいなー」とぼんやり思っていた。

ところがR8000が発表されると、パット見の今までのDURA-ACEとUltegraの差別化が薄れ、限りなくDURA-ACEなUltegraになっていたので俄然興味がわいた。
しかし目下、漏電の問題くらいでそこまで使用に困っていないので、安い通販情報を探しては「うーんもうちょっといいや…」と購入を保留していた。

ところが7月からシマノ製品が値上がりで5%UPとなると聞き、それだとフルコンポだと1万円ほどの値上がりとなる。それは価格としては大きいなーと感じていたところに、購入を検討していたネットショップがちょうど25日はTポイント5倍+Yahooプレミアム会員ポイント4倍で14,000円のポイントが!となり

「買わぬ後悔より、買う後悔!」

とIYHHHした。
ちなみにその前日にMavicのKysrium PRO USTもIYHしてた。
アホすぎる。

ちなみにもう値上がりしてしまっているが、購入はこちらでした。
BIKE On NET

Di2内装キットが95,000円だった。(現在は10万円)
これにチェーンをつけてポイントで-14,000円だったのでかなりお得では!と購入した。
クランクとブレーキ前後はAmazonで買おうかと思っていたが、Amazonが微妙に値上がりしていて価格差がそれほどなかったので、ポイントが付くならとこっちも購入した。

そして届いたのが前回の記事でも書いたが、こちらの写真だ。

値上がりする前にIYHした。

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内装Kitではエレトリックケーブルがついてこない。
実はこれが地味にあとで響いた。

もともとDi2 6770を使っているのだからエレトリックケーブルは流用できると思っていたが、6770ではジャンクションAとSTIレバーをつなぐエレトリックケーブルが一体型となっていることに、分解した時に気づいたのだ。

追加のエレトリックケーブルは、外装バッテリーから内装バッテリーに切り替えるため、シートポストとジャンクションB(BB付近)を接続するエレトリックケーブルくらいだろうと思っていたので、こちらは土曜日に届くように注文していたが、STIレバーを接続するエレトリックケーブルは想定していなかった。
慌ててAmazonで追加注文をしたが届くのは日曜日の朝だった。


まずは分解して再塗装

土曜日は結局、天気が曇りで風が強いだけで雨ではなかった。
しかし今日を逃すとズルズルと作業せずに夏を越しそうだったので、作業を開始した。

サドルは新しいバッテリーをテスト固定できるか試していたので外していた。
まずは分解し再塗装を行う。
ちょうど去年の夏に塗装し直したが、その時はクリアフィニッシュをしていなかったため、洗車を繰り返したのが原因なのか塗装剥げが多かったのが理由だ。

塗料は前回使ったBike.Splayがまだ使えたので再使用。
最初にマットブラックを塗布してから乾かし、その後マスキングテープで保護した後にレッドを吹き付けた。

左が塗装前で、右が塗装後。
前回はマスキングテープの貼り方で工夫したが、今回はマスキングを貼り付けた後に、デザインナイフでマスキング形状を整形した。
意外とフリーハンドで適当にやったわりに綺麗に塗装できたと思う。
あと前はPinarelloの元のステッカーを残していたが、今回は容赦なく上から塗装した。理由としては、元々Pinarelloの文字やロゴは塗装で描かれているのではなく、ステッカー(デカール?)だというのだ。
なら後で貼り付けても変わらないと考え、潔く塗りつぶした。ちなみにPinarelloのデカールは検索すると販売しているところがあるので、あとで買おうと思う。(本当はクリア塗布前に買って貼り付ける方が良い)


Di2の配線

塗装するために極力Di2のエレトリックケーブルは外した。
ただ後で再度通す必要があるので、いつも何かと使っている細い針金を通しておいた。

塗装後はまたこの細い針金をひっぱって通し直す。
今回はこの細い針金が大活躍した…。特に丸いBBの上側を通したりする時に針金の簡単に曲がるけど、ぶつかる程度では曲がらないという強度はとくに助かった。

ちなみにDi2は取り付ける前にPCにつないでファームウェアアップデートや接続テストは行っている。Di2を実際に取り付けた後に動かないということも結構あるようで(だいたいその場合はコネクタの接続不良)、原因の切り分けをできることはとても大事だと思う。

リアディレイラーをディレイラーハンガーに取り付けるわけだが、この時点だとプランプランしている。正直チェーンを張るまで、一体このグラグラしてる状態でどうやって変速テンションを維持するのかさっぱりわからなかったし、今もわかっていない。それくらいプランプランだ…。

あとこれはフロントディレイラーを取り付けた後、ディレイラーの調整をする時にマニュアルを見て気がついたのだが、FD-R8050はエレトリックケーブルコネクターが付随している。これがケーブルの取り回しを兼ねているため、必ずこれを取り付ける必要がある。
初めは何のための部品かわからず、チェーンと接触するのではと気になっていた…。(6770は前側にエレトリックケーブルのポートがあるが、8050は後ろ側になっていたため)

ひとまず無事Di2の接続は完了した。


さよならZONDA。
こんにちわ、Kysrium PRO UST。

Kysrium PROはインスタントドライブ360というハブで、複数のラチェットがガッツリと噛み合う形状。従来の2本、または3本の爪で駆動エネルギーを伝えるタイプとは全く異なる設計。

面白いのはハブのメンテナンス性が良くて、クイックレバーでハブに圧を加える仕様とのこと。なのでクイックがないとスポットハブが外れる。

ホイールを取り付けると自立するので、ブレーキワイヤーを通し、バーテープを巻き付けて作業を完了した。


というわけで完成

写真の撮影はとりあえずしたものの11速のチェーンが初めてだったため、切り方がわからなかった。
マニュアルを読んでもわからず、うーんうーんうなった結果、Ysロード様のメンテナンスBlogでやっと理解した。
【Tech】チェーンの長さの決め方に注意!!!!!

無事チェーンを切ることができたのでディレイラー調整。
何もしていないとプーリーとスプロケットが当たりまくるので、エンドアジャストボルトを締めていって調整。
その後のリアディレイラーの調整は6770と変更なし。
フロントディレイラーはかなり異なっていたので、やはりマニュアルを読みながら進めると良いと思う。(シマノのWebサイトにある


結果的にDi2外装用フレームでも問題なく内装化できた。
見た目がすごくスッキリしたことも満足。
懸念していたKysrium PROの黄色いスポークはいい意味でアクセントなり、ZONDA2013の赤白黒のデザインはとても気に入っていたけど、これはこれでとても気に入った。

作業が終わったのが夕方だったこともあり、試走は週末にすることにした。
色々と問題が起こりそうなので、輪行袋を持っていくことになりそうだ。

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