#220225

筑波山ハイキング

2月終わりの3連休までは寒波が厳しく、暖かくなるのは翌週からという天気予報は外れることなく寒そうだったため2週連続でハイキングに行くことにした。
前回の失敗はハイキングシューズだったので、今回は事前に用意。
普段履きのon Cloud5 waterproof(WP)の底が先週のハイキングで削れきったこともあり、ハイキングも可能なon Cloudrock WPを買おうかと悩んだ。しかし2.4万かーという値段に及び腰になり安くて良さそうなハイキングシューズを購入した。

筑波山の往復割引チケット

当日の交通費はつくばエクスプレスの終点つくばまでの運賃と、そこから筑波山神社入口までのバス料金770円。これが安くならないかなーと探すと、つくばエクスプレスのオトクな切符「筑波山・筑波山あるきっぷ」というのが見つかる。
ロープウェイ利用するかしないかで選べるため、ボクはロープウェイ利用をしない「筑波山あるきっぷ」を購入した。平均的に通常合計運賃と比較しても600円ほどは安くなるようで筑波山に登るならオススメ。

例:つくばEX 秋葉原⇔つくば 1,205円×2 + シャトルバス つくばセンター ⇔筑波山神社入口 770円×2 = 3,950円 / 筑波山あるきっぷ 3,360円。筑波山あるきっぷのバス区間は筑波神社入口先にあるつつじヶ丘も含んでいるため、そちらを利用する場合はお得度合いが増える。
またつくばエクスプレスはどこから乗車しても同じお得度合いになる。


筑波山の登山ルート:御幸ヶ原コース〜男体山頂上

険しく登りごたえがある。という情報から楽しそうと「御幸ヶ原コース」を選んだことをとても後悔した。軽ハイキングというより岩の階段上りだ。辛すぎた。かなり傾斜もキツく終わりの見えなさに心が折れそうになったし、すごい汗が吹き出すことになった。登っている最中は体が火力発電所状態で、ロープウェイ駅に登頂したあとも体から湯気が出ていた。

少し休憩後、まずは男体山の頂上へ。300mほどで到着。
休日ということもあるけれど、多くの人が登られていた。体感だと高尾山に登っているときに近いくらいだ。男体山の祭神は伊弉諾神。頂上すぐ横に崖下に行きそうな急落があったけれど、黄泉平坂かな?


再びロープウェイ駅に戻ってきたので昼食休憩。
筑波山はどこでも自由に火気を使えるわけではなく、ロープウェイ駅近くの区切られたスペース内だけのようだった。
今回はJETBOILではなく、普段キャンプで使うSOTO ST-310とトランギア SN325を持ってきた。JETBOILの燃料缶がどうしても高いと感じるため、低山ハイキングでは荷物容量をそこまで切り詰める必要がないこともあってあまり優位性がないなーと感じたためだ。
(SOTOのパワーガスCB缶 700ml 330円 / JETBOIL OD缶 230ml 660円)

手早くお湯を沸かし、カップヌードルカレーBIGにお湯を入れる。
そしてコーヒー用のお湯も用意する。
コーヒー抽出用の道具は長い間、モンベルのO.D.コンパクトドリッパーを使っている。この商品は淹れ終わったあとの処理がいつもちょっと面倒だなーと思う。とはいえど「これだー」という他商品に出会えず使い続けている。
他の方の紹介でもやっぱり1回限りみたいなことが多く、コーヒーフィルターを重ねるのが対策らしい。水場が近くにあったりすれば、カップに水を入れて流し落とすみたいなことはできるのだけれど……。

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筑波山の下山ルート:女体山〜白雲橋コース

一息付いたあとは女体山頂上へ。こちらの祭神は伊弉冉神。
ここからは下山となるので行きより楽かなーと思っていたが、そんなことは一切なかった。距離で言えば2.8kmなのだけれど、急な岩階段が続くため降りるのも一苦労だ。
白雲橋コースは不思議な岩場が多いため見どころが多い。

ちなみに筑波山は火山に見えて噴火でできた山ではないそうだ。
約8000万年〜6000万年前、マグマが地下深部でゆっくり冷え固まりできた岩石が、長い年月をかけて地殻変動によって隆起してできた山とのこと。
車や鉄道などであっという間に通り過ぎる山も、登ってみると見えなかった物が見えるからハイキングは楽しい。

文章で書いてると楽しそうではあるものの、どこまでも終わりの見えない下り坂を岩の階段で降り続けた。そして見える景色は森の中のため変化に乏しく、無限に下り続ける様相に精神的疲労と足の疲労が溜まっていった。
新しく下ろしたての靴というのに加え、足の爪の手入れ忘れていたこともあって、つま先で踏ん張ったときに靴の先端で爪を押し込まれて痛みになっていった。用意がおろそかだったというか、そんな状態になることを失念していた。ハイキングって事前の準備が必要なのよね。
ただ新しいハイキングシューズはGORE-TEXの防水性とContinentalの靴底だったので安心感があった。これで前回と同じようにスニーカーだったら、さすがに目も当てられない状況になっていたかもしれない。やはり適切な装備は偉大だ。

結局5時間ほどかけて今回のハイキングは終了した。
白雲橋コースの出口は鳥居になっていて、明確に自然と人の領域が区切られているように感じた。ただの構造物なのに門というのは不思議だ。

神社入口に戻ってきたあと、せっかくなので大好物の沼田屋のかりんとう饅頭を食べるべく、アスファルトの道を下っていった。
自転車で筑波山によく訪れていた理由は苦労して不動峠を登ったあとにかりんとう饅頭を食べるという苦労とご褒美がセットになっていたかもしれない。バイクで一度来たときは「相変わらず美味しい」とは思ったものの、自転車で来たときほどの美味しさを感じなかった。
今回もやはり苦労して山を登り汗を流したせいなのとても美味しかった。

とはいえどまた登りたいか?と言われるとすごく微妙だ。
過去に登ったどの山よりもキツかったし、何より上りも大変だったけれど、下りも同じくらい大変だった。
また来年登るかどうかを考えよう……。