土曜日は、群馬県の妙義山〜長野〜山梨をぐるっとツーリングした。
合計480kmと距離も距離だし泊まろうか悩んだが、来週が3連休だし……と節約のため日帰りすることに決めた。
この日は朝8時に出発し、往路も関越道だけ高速を使い、それ以外はずーっと下道だったので帰宅は日付を超えてしまった。さすがに長距離だったこともあって帰宅後は疲れ果てて倒れるように寝た。
ツーリングは道が面白かったというのはあるものの、暖かくなりはじめてすぐだったこともあり、群馬県と長野県の県境の道には、道路脇にまだ雪が残っていて正直凍結していないのか?と怖くてビクビクした。
そういう意味では心の底から満喫できておらず、なんとも消化不良な感じだった。
ただ今回のツーリングでは珍しくカメラを持っていった。
ちょうど週半ば頃にFlickrで古い自分の写真を見て懐かしくなったことと、LeicaM11の作例写真を見て、やっぱスマホではなくカメラで写真撮りたいなーって気持ちが湧いたからだ。
そして色々とカメラで撮影した結論。
久しぶりに撮影したGRのハイコントラスト白黒モードの写真はプレビューだと良いのか悪いのかさっぱりわからないが、パソコンでみたときに「これは面白く撮れてるなー」「あ、これはだめだな」と、まるでフィルムカメラを現像したような感覚を味わうことができた。
iPhoneで写真を撮ると、よくも悪くもその時点でしっかり確認ができるため失敗したのか、そうでないのかがすぐにわかる。それが最大のメリットではあるが、面白さの揺らぎがないと思う。
なんというか、写真を撮って、その場で確認してしまうと、気持ちがそこで途切れてしまう。
だから後々で写真一覧を見て「あぁそういえばこんな写真撮ったっけなー」と思うことはあるのだが旅の思い出を思い返すまでの期間があきすぎているような……
そこへ行くとカメラで撮影した写真は帰宅して確認するので、旅の記憶がまだ新しいまま振り返れることが新鮮に思えた。
また今後もカメラを連れ出そう。そう思うほどには、今回の写真は気に入った。
普通の白黒写真(彩度がないもの)やカラー写真も撮影したが、ハイコントラスト白黒モードで撮影した写真ほど、気持ちをその場所へ置いてきたような感覚を覚えなかった。
実はそれがボクはこのカメラを買ってあまり使わなかった理由で、どこか自分の心とカメラが離れているような感覚を覚えてしまい、なんか合わないなと思っていた。
しかし今回撮影したハイコントラスト白黒写真は、「あぁいいじゃない。こういうのが良かったんだよ」と、カメラと離れた時間が長すぎたことが良い方向に作用し、上手くカメラに自分を通すことができるようなったのかもしれない。
ちなみに、LeicaM11の作例はいつものPhotoyodobashiさんのものだが、本体110万に、レンズ80万は無理オブ無理で助けて石油王である。
そのためボクは、自分の身の丈にあったカメラとしてギリギリ買える範囲のGRを愛用している。(買った理由は当時の雑誌インタビューで佐藤可士和さんが愛用しているからという理由だったが……)
今使っているRICHO GR Iは3代目なのだが、2代目のGR DIGITAL IIIのサイズ感が好きだったため、GR I はそれとくらべて一回り本体が大きく、なんとも持ったときの感覚に違和感を残していた。
現行のGR IIIはかつてのDIGITAL IIIと同じコンパクトさで魅力的だが、価格ー……。買いなおすには高すぎると感じるのは、ボクがそこまで写真撮影をしないためだろう。
Leica M11Photoyodobashi Shooting report